2026.09.24
18ホールに縮小されてから初めて、埼玉県の「ノーザンカントリークラブ錦ヶ原ゴルフ場」でプレーしてきました。43ホール時代を知る方も多いコースですが、レイアウトは大きく変わっています。今回は現在の18ホールを1ホールずつ回った印象をまとめました。会員権をご検討中の方のご参考になれば幸いです。
首都高・与野ICから8km圏内。事前に関係者の方から「治水橋が渋滞しやすい」と伺っていましたが、スタート時間が遅かったためか、すんなりコースに到着できました。朝早い時間帯にプレーされる方は、治水橋の渋滞は織り込んでおいたほうがよさそうです。
荒川の河川整備事業の影響は近隣コースにも及んでおり、昨年12月31日には川越グリーンクロスが閉鎖、大宮国際CCも27ホール営業となりました。錦ヶ原ゴルフ場も例外ではなく、現在は18ホールで営業しています。
15年以上前に掲載した当時の「プレー記」では、渡し船で川を渡って「さくら草コース」をプレーしていましたが、現在は船の運行はなく、クラブハウスからOUTのスタートホールまで2台のバスが往復しています。写真を撮り忘れてしまいましたが、駐車場には当時の渡し船が2隻、記念に設置されています。
従来は「さくら草:18H」「なの花:18H」「れんげ草:7H」の3コース43ホール体制でしたが、2018年に河川占用地の返還可能性が表面化して以降、段階的に縮小されました。
43ホール時代の錦ヶ原を知っている方からすると、現在の錦ヶ原は「別のコース」と感じるはずです。
クラブハウスはかなり年季が入っていますが、エントランスは小綺麗に整えられています。スループレーのため、2階のレストランは閉鎖されています。


精算は事前精算方式で、チェックイン後にすぐ横の精算機でその日の料金を支払います。機能的といえば機能的ですが、「もう精算か」と少し寂しい気もします。PGMの多くのコースではロッカーキー付きの番号ホルダーで、現金を持たずにコース内売店で飲み物や軽食を買えるので、それが使えないのは正直不便でした。

さらに錦ヶ原ゴルフ場には、ホール途中で一息つける売店も自販機もありません。スループレーの場合、ある程度の軽食と飲み物はクラブハウスで買い込んで持ち込む必要があります。私は軽装備でバスに乗ってしまい、後悔しました。これから行かれる方は、この点だけはご留意ください。
バスで土手を上り、スタートホールへ向かいます。
現在の18ホールは平坦で、Whiteティから5,588Y・パー72(OUT37/IN35)。距離だけを見れば短めの部類です。フェアウェイが広いホールが多く、ティショットはのびのび打てますが、2打目以降は池やクリークが要所に絡み、さらに2グリーンともかなり小さいため、アプローチの精度が求められます。
事前に口コミで「日によっては荒川からの風がスコアに大きく影響する」とありましたが、この日は穏やかな天候で、風はまったく気になりませんでした。
当日はOUTコース(旧れんげ草コース)からのスタート。前半9ホールを回ってみて、このうち2ホールがかつて練習場だったとは想像もつきませんでした。バスの運転手の方によると、現在の5番と6番が昔の練習場だったそうです。
INに比べると500Y近く長く、フェアウェイも比較的広々としています。4番以降は池やクリークが絡むホールが続き、正統派の河川敷コースといった趣で、昔の痕跡を感じさせないままスムーズに9ホールを回れました。
旧れんげ草の7番ホール。一直線に伸びたロングホールで、フェアウェイは写真以上に広々と感じました。高麗グリーンだと500Y近くあり、期待の高まるスタートホールです。

平坦なので特に難しさは感じませんが、当日はバミューダ(左)グリーンで、高麗に比べて小さいため、2打目以降はグリーンまでの距離感が重要になります。砲台型のように視覚的に目立つグリーンではないので、初めてだとアプローチの距離感に戸惑うかもしれません。


距離の短いミドルホール。ドライバーをフェアウェイに置ければかなり有利です。ここはドライバーを使わない方も多いのではないでしょうか。

バミューダグリーンだったため、1番に続いてグリーンが小さいのが特徴です。

2番よりさらに短いミドルで、印象も2番に近いのですが、左側は200Y半ばあたりからグリーンにかけて池があり、ドライバーを左に曲げるとペナルティになります。

このホールもバミューダグリーンはかなり小さいです。

このホールから池越えとなり、コースの雰囲気が変わります。当日は白ティだったので池越えでしたが、他のティからは池越えにならないため、プレッシャーのかかり方が変わってくると思います。

前の2ホールと違い、バミューダと高麗のグリーンがほぼ同じ大きさに感じました。
池を挟んで6番ホールが見え、視界は開けているものの、左が池、右がOB。さらにバミューダグリーンを覆うように立ち木があるため、ここまでのホールよりやや難易度が上がります。


バスの運転手の方から伺った「元練習場」という雰囲気はまったく感じさせないミドルホールです。

折り返しの6番。5番同様に左が池、右がOBで、開けた視界とは裏腹にティショットの落としどころが絞られます。「340Yしかない」となめてかかると痛い目に遭いそうなホールで、アイアンやUTでしっかりフェアウェイに置いていくのが良いと思います。

バミューダグリーン(左)の場合は手前まで池が入り込むため、右から攻めるのがおすすめです。

こちらも元練習場の面影はなく、おそらく改修時に中央へ池を配置し、まったく新しいホールに生まれ変わったのだと思います。
思い切りティショットを打てそうな雰囲気のロングホール。ただし右側はネットが張り巡らされたOB、左もレッドペナルティエリアがあるため、フェアウェイ中央のIPフラッグに狙いを定めて攻めるのが無難です。


方向性さえ間違えなければ特にハザードはなく、2打目もそれほど難しくありません。ただ、グリーンに奥行きがなく小さいので、初めてだとアプローチは狙いづらいかもしれません。

距離も短く攻略しやすいショート。ただ、この日はバミューダグリーンのピンがバンカー奥で、グリーンにも奥行きがないため、ややプレッシャーを感じました。

OUTの最終ホール。ティグラウンドに立つと7番と距離も趣も似ていて、「OUTだけで3つ目のPar5か」とここで初めて気づきます。


HPにはOUT Par37と記載がありますが、Par5が3ホール、Par4が4ホール、Par3が2ホールという少し変則的な構成です。
7番と似ていると書きましたが、このホールは高麗グリーンとバミューダグリーンで30Y近く距離差があるため、当日のグリーン位置によって攻め方が変わります。右側は7番同様ずっとOBラインが続くので注意が必要です。
Par5が3ホールある変則的な構成ではありますが、プレーしていて違和感のあるホールは特になく、平坦でとても回りやすい河川敷コースという印象です。バミューダグリーンは総じて小さく奥行きもないため、ピンそばに付けられるアプローチ技術がスコアの明暗に直結しそうです。
また中盤(5番・6番・7番)は池やOBのリスクが大きく、飛距離よりもフェアウェイキープが求められます。どのホールでドライバーを使い、どのホールをUTやアイアンで刻むか、プレーヤーによって攻め方が変わりそうなOUTコースでした。
当日は11時台の遅いスタートでしたが、ここまで2時間20分ほどで回れ、とてもスムーズでした。
OUTを終えたらバスを降りたスタート地点に戻り、そこからINコースへ向かいます。移動してすぐINの18番ホールが視界に入るのですが、そこから10番ホールまでの移動が長い! カートで荒川沿いの長い道を進みます。
ここで思わぬ事態が。OUTの感覚で後半も回れると思っていたところ、カートの大渋滞が発生しており、INスタートまで結局35分ほど待つことになりました。
前述の通り、スループレーと分かっていながら軽食を用意していなかったのが失敗でした。せめて渋滞の発生するINスタート地点に無人売店か自販機でもあればよかったのですが、それもなく、泣く泣く30分以上待つことに。
100Yを切る池越えのPar3。とはいえ無理に造ったホールという印象は否めず、スタートがショートホールということもあり、ここで詰まっている感がありました。

10番グリーン横に設置されたティグラウンドから打つPar4。コース改造で新設されたティグラウンド感は満載で、おそらく旧なの花コースのスタートホールは、現在の10番と11番を合わせたPar5だったのでは?と勝手に推測しました(間違っていたらすみません)。

両グリーンの前に大きめの池がせり出しており、バミューダグリーンは小さいので、ティショットをミスすると2打目に中途半端な距離が残り、難易度が増します。


フェアウェイが広く、羽根倉橋に向かって思い切りティショットを打てるミドル。特に難しさは感じませんでした。グリーンは砲台とまでは言えないものの、おわん型に盛り上がっていて、両グリーン前にバンカーがありますが花道もあるため、比較的2打目が狙いやすかったです。

なお、この横には南北朝時代の古戦場跡があるそうで、プレーしていてなかなか感慨深いものがあります。
羽根倉橋で折り返すショートホール。高麗とバミューダで30Y近く距離が違うため、グリーンの位置によって難易度が変わります。当日は奥グリーン(バミューダ)でしたが、グリーンが大きく受けているので狙いやすかったです。


300Yを切るので一瞬サービスホールかと思いましたが、フェアウェイは絞られ、池が2か所にあり、グリーン前のバンカーも効いていて、落としどころを考えさせられるホールです。白ティから池まで170Yなので5番アイアンで池の手前に置き、2オンを狙いましたが、2つの池を越えるアプローチでまんまとグリーン前のバンカーにつかまりました。視覚的にも難しいホールです。



ここで一つ気づいたのですが、前の13番ショートとこの14番は、もしかしたら旧なの花コースのロングホールだったのではないでしょうか。だとすると、以前のロングホールは距離もあり、結構難しかったと思われます。
隣の16番との境に樹木があまりないため、ティグラウンドに立つと一瞬どこがグリーンか(どこを狙えばよいか)分かりませんでした。

よく見ると地面に「→」マークが埋め込まれており(写真を撮り忘れました)、真っすぐからわずかに左ドッグのミドルホールです。

ただしバミューダグリーンの場合、ティグラウンドからは樹木とグリーンが重なって見えるため、ティショット前にしっかり位置を確認しておく必要があります。落としどころによっては2打目が難しくなります。

右側は荒川で、ずっとOBエリアが続く広々とした気持ちの良いロングホール。視覚的には開けていますが、ティショットの左側もOBエリアなので注意が必要です。ティショットさえうまくいけば難しくはありませんが、左のバミューダグリーンは小さいので油断は禁物です。



16番に続くロングホール。バミューダグリーンの場合は440Y程度です。グリーン手前を横切るクリークが厄介で、ティショットで飛距離を出せれば2オン狙いも可能ですが、無難に行くならクリーク手前に刻んで3オンが堅実だと思います。



17番を終えると、バスの発着所に向けてかなり移動します。写真の通りネットで区切られており、無理に造成した感は否めませんが、特に癖のあるホールではなく、しっかりParで上がることができました。

OUTより500Y近く短くPar35のため、スコアを作りやすいコースです。スタートの10番と最終の18番は無理に造った感が否めませんが、短いなりに11番や14番の池の罠、17番のグリーン手前のクリークなどアクセントがあり、いわゆる単調な河川敷コースという印象は受けませんでした。
ここ数年で大宮エリアの河川敷コースは大幅に縮小されましたが、近場で気軽に、健康のためにゴルフを楽しみたい方には十分楽しめるゴルフ場だと思います。
アコーディアのコースのため、夏場はシャワーのみで湯船には入れないなど、徹底してシステム化された運営です。また、売店・自販機が少なく、精算は事前精算という点も含め、「ゴルフ場でゆっくり過ごす」というより「サッと回ってサッと帰る」スタイルの方に向いています。
昼食休憩のないスループレーも人によっては魅力で、朝早く予約してお昼前に上がる、というプレースタイルも可能です。
一方で、コースは平坦で距離こそ短いものの、小さいグリーンと要所の池・クリークが効いており、アプローチ精度が問われる設計です。距離重視でのびのび打ちたい方より、寄せ勝負を楽しめる方のほうが相性は良いかもしれません。
「近場で、健康維持のために、平坦で回りやすいコースを気持ちよく半日で回りたい」----そんな方にマッチするゴルフ会員権かと思います。
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