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2025.11.20

鎌ヶ谷カントリー・プレー記-2025

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中々プレーできそうでいて、実際には機会が少ない鎌ヶ谷カントリークラブへ行ってきました。ご存じのとおり、同クラブはビジターのネット予約を受け付けておらず、メンバー同伴またはメンバー紹介が必要です。そのため「近くてよく聞くけど、行ったことがない」という方も多いのではないでしょうか。

同クラブは、下総台地の盛り上がった高台(標高20〜30m)に位置する27ホールのゴルフ場です。この一帯は縄文時代の住居跡や貝塚が点在し、古くから「見晴らしの良い台地」として知られていました。坂下には日本ハムファイターズの鎌ヶ谷スタジアムもあります。

さらに、鎌ヶ谷市南部は梨の産地として有名で、中コース・東コースの周辺にも梨園が広がります。水はけの良い地質と日の当たりが良い立地から、ゴルフ場造成に適した土地であったことが伺えます。

開場は昭和36年。60年以上の歴史あるメンバーシップコースで、当初は現在の中コース・東コースの18ホールでスタート。その後に造成された西コースは、既存の地形を活かしたアップダウンや、完全にセパレートされた2グリーン構成が特徴で、他2コースとは少し趣が異なります。

■当日のラウンド(西コース→東コース)
一般的には「東→中」が人気のようですが、この日は西コースからスタート。基本は全組キャディ付きです。

西コースは前述の通り後から造成された9ホールで、ややアップダウンがあるレイアウト。

No.01(ロング)↓↓

西コース1番ホールのティグラウンド

No.01はティーグラウンドから見ると真っすぐのロングに見えますが、3打目付近から急に窪地になり、左右のグリーンが立木を挟んで完全にセパレートされています。

No.03のミドル↓↓

グリーン側から見た西コース3番ホール

No.01同様アプローチショットが窪地になっているミドルホール。グリーンは馬の背のように盛り上がっており、事前に当日のピン位置をしっかりチェックしておく必要がある。

No.04打ち下ろしのミドル↓↓

グリーン側から見た西コース4番ホール

グリーンが横並びで、左グリーンはややドッグレッグしている為難しい。

No.05(距離の短いミドル)↓↓

西コース5番ホールティグラウンド

「鎌ヶ谷CC・西コース」を表すようなホールで、距離が短い分完全にグリーンがセパレートされており戦略性を持たせています。右グリーンは池越えで左グリーンは打ち上げの受けグリーンで、その日のグリーンによって全く攻略方法が変わります。

西コースは3コースの中で距離こそ最もありませんが、セパレートされた2グリーンへの攻め方次第でスコアが大きく変わってきます。横並びのシンプルな2グリーン、高低差がついたグリーン、地形を活かして窪地を挟み完全に分離されたグリーン、さらに樹木によってアプローチラインが明確に分かれるグリーンなど、2グリーンながら実にバラエティ豊かです。

さらに、一度リニューアルされたバンカーが要所にしっかり配置されており、見た目以上に頭を使う戦略的なレイアウトとなっています。

■ 東コース
東コースは3コースの中で最も距離があり、クラブハウス右側に広がる正統派林間コース。Backから3,300〜3,400Yほどあります。

No.01〜02:林に囲まれたオーソドックスなミドルが続きます。

No.03(ショート)↓↓

東コース3番ホール

両グリーンともガードバンカーがありますが、左右で約20Yの差。右グリーンは砲台で難度が上がります。グリーンの奥には住宅街が広がり、市街地ゴルフ場であることを実感します。

No.04(ロング)↓↓

東コース4番ホール

フェアウェイに複数の立木が点在。ただ飛ばすだけでは3オンが狙いにくい。写真の左グリーンはうねりが強く難しい印象です。

No.05(ショート):↓↓

グリーン前に池がある東コース5番ホール

池越えで、奥には京成成田空港線の電車が通ります。距離は140Y弱と短めですが、グリーンのアンジュレーションが強く要注意。

そして何といっても印象的なのが最終ホールのNo.09。↓↓

東コース最終ホールの9番

クラブハウスに向かって真っ直ぐ伸びるミドルで、緩やかな上りの先に大きなクラブハウスが構える絶好のフィニッシュホールです。まるでこのホールを中心にコース全体を設計したのではないかと思うほど印象深いレイアウトです。

■ それでも会員権相場が100万円以下の理由
立地・雰囲気・アクセスなど魅力は多いものの、会員権相場が100万円以下で推移している理由については、以下の点が大きいと思われます。

・在籍3年以上の正会員による推薦(印鑑証明書添付)という入会条件の厳しさ
・女性が入会する場合は「婦人会員権」を購入する必要がある点
・入会預託金200万円の負担

これらの条件が心理的・金銭的ハードルとなり、相場を押し下げている側面があるようです。

■ 魅力的なアクセス環境
鎌ヶ谷CCの立地は非常に優れており、京成成田空港線(東コースNo.05・No.07付近)と東武アーバンパークライン(西コースNo.08・No.09付近)が交差する場所に位置します。

クラブバスも3駅から運行しており本数も豊富。

・西船橋駅北口(約30分)
・鎌ヶ谷駅東口(約15分)
・北初富駅(約5分)

北初富駅周辺は交通量が多く車移動は渋滞もありますが、電車派ゴルファーには大変便利な環境です。

年間ロッカーを契約すれば、着替えだけ持って電車で気軽に通える「生活圏内のメンバーコース」として利用することも可能。帰りは最寄駅周辺でメンバー同士の交流も楽しめます。

キャディさんによると、
「最近は50代の入会者も増えていますが、遠方のメンバーコースを整理して、最後は"電車で通えるコース"として鎌ヶ谷を選ばれる年配の方も多い」
とのことでした。

コースの魅力とメンバーシップ特有の雰囲気が調和した、まさに"地域密着型"の良質なクラブという印象でした。

鎌ヶ谷カントリークラブ(千葉県鎌ケ谷市中沢1348)

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