2025.11.14
当ブログでも何度かレポートしている、千葉県の「京カントリークラブ」でプレーしてきました。
景観が美しい京カントリークラブでプレー(2024年10月)
桜が満開の京カントリークラブでプレー(2024年4月)
京カントリークラブは、1992年に女子プロトーナメント「東鳩レディスゴルフトーナメント(優勝:岡本綾子)」が開催された実績のあるトーナメントコースです。優勝スコアは3日間で+5。距離こそ長くないものの、当時のセッティングがいかにタフであったかを物語っています。帯同していただいたキャディさんによれば、当時の選手からは「難しすぎて二度と回りたくない」という声もあったほどだそうです。
今回は、INコースの上がり3ホールを中心にレポートします。
No.16 打ち下ろしロング(パー5)
ティショット地点に京CCらしい大きなアンジュレーションがある、短めのロングホール(約400ヤード)です。1打目でフェアウェイ中央のくぼ地を越えられれば、特に問題のない"サービスロング"といえます。
ただし、キャディさんの話では、開場当時はフェアウェイ中央部まで池が大きくせり出していたとのこと。

(↑矢印の部分に池が張り出していたそうです)
現在ではその面影はありませんが、当時はティショットの落としどころを慎重に考えなければならず、両サイドの林も効いていたため、今とは比べ物にならないほど難易度の高いホールだったと推測されます。
No.17 左ドッグレッグのロング(パー5)
京カントリークラブの象徴のひとつが、非常に縦長で贅沢なティグラウンド。まるで滑走路のように長く、ティ位置によって難易度が大きく変わります。右側の樹木が張り出しているため、ティの左右位置によっても視覚的プレッシャーが異なります。

左側は山、右側は林が続くため、ティグラウンドからは狭く感じやすいホールです。左方向へ打ち上げるドッグレッグのため、3オンを狙う場合は落としどころが絞られ、飛距離と正確性が求められるタフな設計。
キャディさんによると、「昔は2打目付近に大きなアンジュレーションがあった(現在は平坦)」そうで、当時は飛距離が出せないプレーヤーには非常に厳しいホールだったようです。
No.18 名物・谷越えショート(パー3)
京カントリーの名物、谷越えの最終ホール(約180ヤード)。ティグラウンドは横に広い造りで、17番のような縦長ティとは対照的です。そのため、ホワイトティとブラックティで飛距離の差はほとんどありません。

ワングリーンは横長で適度なアンジュレーションがありますが、しっかり距離感を合わせればそこまで難易度は高くありません。飛距離の出る方がフックをかけてしまい、クラブハウス方向へボールを飛ばしてしまうケースがあるそうです。
写真では木々に隠れて見えませんが、谷を越えて橋を渡ると、崖の補修のための大規模な岩壁が現れます。京カントリークラブは1990年開場ですが、バブル期とはいえ、この高さの斜面を造成・補強した工事を思うと、当時の開発規模の大きさを感じます。
まとめ
INコースのNo.12は民家への打ち込みリスクからロング→ショートへと変更されたことで、「魅力が減った」という声も聞かれます。しかし、池が随所に絡み、なだらかな地形を巧みに活かした18ホールは、プレーヤーのチャレンジ精神を刺激し、景観の美しさも相まって非常に気持ちよくラウンドできるコースです。
2026年から年会費が 46,200円 → 52,800円 に値上がりする影響で、足元の会員権相場はやや弱含んでいますが、都心からのアクセスも良く、実際にプレーすると改めて魅力を実感できるコースだと感じます。
京カントリークラブ(千葉県山武郡芝山町山田1281)
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