好みが分かれる??全てクラブの腕を磨け、近くて便利な浦和GC

2023年06月09日(金)

前々回(さいたま梨花)、前回(入間カントリー)に引き続き今回も埼玉県の浦和ゴルフ倶楽部をレポートします。

浦和ゴルフ俱楽部は首都高・浦和南ICから5分程度と都内からのアクセスは「抜群」としか言いようがありません。筆者最寄りの横浜町田ICからは40分で到着しました。第5回でレポートした赤羽ゴルフ倶楽部も超抜群のアクセスでしたが、こちらも負けじと好アクセスです。

総評-林間コースの趣がある浦和ゴルフ倶楽部をラウンドして-
ロケーション的には荒川の河川敷コースと思われがちですが、実際にプレーをしてみると河川敷という印象はありません。立派な林間コースです

18Hを廻ってみて、千葉県にある某名門林間コースを廻ったときと同じような感想を抱きました。もちろん某林間コースとはフェアウェイの芝付きやグリーンのスピードに違いはありますが、距離も充分にあり、木が巧みに配置され、上からきちんと乗せないと乗らないグリーンなど、油断を許さないコースであることは間違いありません。

某ゴルフサイトや検索エンジンの口コミが悪いのが何故だか分かりません。

左右の林は密度があり、フェアウェイ内に配置された大小の樹木が効いている為、スコアメイクには苦労します。左右に曲げなければOKというだけでなく、上からズドンと打てる技術も必要になります。

ただ、グリーンは素直なグリーンが多く、それほど苦労しないため、アプローチでの寄せワンはしやすいです。よって技術の差、ショットの引き出しの数がスコアに直結すると感じました。

当日のラウンド
今回は、大雨予報でキャンセル続出ということで、全体3組しか入っていない中での7時7分OUTスタート。結果としてプレイ中に誰にも会わず、スループレイで廻らせてもらいました。

ビジターのみでしたので、レギュラーティでのラウンド。グリーンはベントグリーンでした。

<OUTコース>
出だしの1番ホールはストレートのミドルホール。

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初見では何の変哲もないミドルホールではありますが、フェアウェイ右サイドにある木がどうしても気になってしまいます。

同伴者全員左サイドを狙ってショットしましたが、これが大間違い。左の林が見た目以上に浅く、セカンドはスタイミーな状態に。勇気をもって右サイドを狙うのがセオリーと思われます。

セカンドは残り175Yとそこそこ距離が残ってしまいました。スタートからパーを取るのがしんどいホールです。

2番ホールもストレートのミドル。目の前の池は全く気にはなりませんが、かすかに見える右サイドのフェアウェイバンカーがこれまたどうしても気になる存在。

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とはいえ、グリーンは左サイドにあるのでセカンドを考えると、これも勇気をもってセンターかやや右サイド狙いでいきたい。セカンドは残り145Y。

3番は若干右ドッグレッグの短いミドルホール。

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左サイドには池もあるので、ロングヒッターは少しストレスが掛かるホールかもしれません。短いと侮っていると、グリーン手前のバンカーに松の木があるため、その上を越していかないといけないプレッシャーが掛かるホールです。

とはいえ、セカンド残りは100Yなのでウェッジでハイボールを打てるので全く問題ない。

4番は右ドッグレッグの短いロングホール。
とはいえ、ティーショットを右の林越えでいかない限り、2オンは厳しい。

セカンドショットも左に池があるため若干ストレスが掛かるので、きっちりセンターセオリーで3オンを狙って力まずいくのが良いと思われますが、ティーショットも大きな木がプレッシャーとなり、簡単にはセンターを狙わせてはくれません。

ティーショットを大きな木とバンカーの間を狙って、セカンド残り290Y。

5番は4番と真逆の直角左ドッグレッグミドル。
左の林スレスレを狙ってドローで打ってきたいとパっと見は思うのですが、実際に打ってみると...大きな木が邪魔過ぎてセカンドが超スタイミーという罠が待ち受けるホール。

自身の持ち球、飛距離と相談しないといけないホール。セカンド残り140Y。(木が目の前)

6番は170Y級のショートホール
パっと見では池がグリーンを囲んでいるように見え、緊張感が増しますが、グリーン奥は何でもないので、距離をしっかり打っても大丈夫なホールです。

7番はほぼストレートの少し距離のあるロングホール。
大きな罠もなく、ただひたすら見たままでショットしてOKの気持ちのよいロングホール。ロングヒッターは2オンも狙いやすいと思われます。

セカンド残り270Y。

8番は140Y級の平坦なショートホール。
と思いきや、ピン方向に大きな木があり、ピン位置によっては木の真上を狙っていく必要があります。普通の高さが出ればなんてことは無いのですが、そう簡単にはショットをさせてもらえないプレッシャーがあります。

前半最後の9番はストレートのミドル。
ここは左サイドにさえいかなければ、ほぼノンプレッシャーでパーオンが狙える距離感とレイアウト。セカンド残り135Y。

<INコース>
トイレ休憩だけさせて頂き、すぐにスルーでINコースへ。

後半スタートの10番は少し距離のあるミドル。

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本来なら後半スタートで気持ちよく振っていきたいのですが、まず目に入るのはフェアウェイど真ん中にある背の高い木。とはいえ右も左も林なのでどう見てもセンターセオリー。

ええい、ままよ!と、ど真ん中にショットすると...。セカンドショットの軌道にきっちり木が掛かりました。

右のフェアウェイバンカー越えがセオリーなのだと反省。

11番は平坦な175Y級のショート。
バンカーも気にならず、恒例の木の罠もないので気持ちよくティーショットができます。ニアピンやるならここではないかと思われます。

12番はストレートの短いロングホール。
ここまで来ると何等か罠があるのではないかと勘繰ってしまいますが、全く罠のない素直なロングホール。ロングヒッターは余裕で2オンが狙える距離感。

ここはきっちりパーオンを狙いたいホール。セカンド残り260Y。

13番もロングですが、距離が少しあるのとティーショットがかなり左右タイトに見えます。
セカンド以降はショットしやすいレイアウトなので、ティーショット次第でスコアが大きく変わると思われるホール。セカンド残り300Y。

14番は少し右ドッグレッグのミドルホール。
例によってフェアウェイにある木が気になりますが、それを嫌がって左サイドにいくとセカンドの距離がかなり残ってしまう。むしろここは木をターゲットにティーショットするのが良いと感じました。セカンド残り150Y。

15番は池越えの130Y級のショートホール。
バンカーもそれほど効いていないので池を気にせずしっかりショットできれば何の問題もないホール。グリーン面が見えないのが少しプレッシャーか。

16番は短いミドルホール。

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左サイドに池も見え、一見レイアップしてきっちりパーオンがセオリーというように見え、ますが、270Y以上飛ぶロングヒッターであればワンオン狙っていった方がワンオンできなくとも実はスコアメイクしやすいのではないかと感じました。UTでレイアップし、セカンド残り80Y

17番はほぼストレートのミドルホール。
スコアの明暗がクッキリ分かれるホールではないかと感じました。

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グリーン手前50Yくらいのところに大きな木があり、右サイドからのセカンドは完全にスタイミーになります。一方で左サイドは池。

木をどう避けるか、池に入れないにはどうしたら良いか。その葛藤との闘いとなるシビアなホール。セカンド残り150Y。

最終の18番もこのコースを象徴するような最後まで「木」のミドルホール。

ほぼストレートですが、十二分に距離がある上に最後の最後にど真ん中に木があり、簡単には乗せさせてはくれません。ここでパーを取れたら、1日気持ちよく終われる気がします。セカンド残り190Y。

◆クラブハウス
必要充分というのはこういうクラブハウスの事を言うのだと思います。河川敷コースにありがちなクラブハウスではなく、ロッカーもお風呂も清潔かつきちんとした設備でした。

なお、今回はスルーでのラウンドとなったため、レストランについては確認できませんでした。

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◆練習場
コースに隣接した練習場はなく、車で2分の橋のたもとにある浦和新日本ゴルフ練習場を薦められましたが、もう一度車に乗って行く気にはならず今回はお伺いしませんでした。

練習したい方はコースに到着する前に練習場に行かれてからコースに行くのが効率的だと思います。

◆競技
フロントで確認したところ、月例はA、Bの2クラス制。研修会含めその他競技も盛んで毎回キャンセル待ちとなることが多いとのことでした。

◆予約
今回は某予約サイトからの予約。

2サムは原則受け付けていないとのことですが、午前スルーや午後スルーなどで2サムOKにすればもっと認知度が上がり、良い口コミも増え、活況になるのではないかと感じました。

◆プレー進行
全体で3組しか入っていなかったので、進行も何もコース管理の方以外に誰にもお会いしなかったため参考にはなりません。

コーススタッフに聞いたところ、土日はかなり混みますが各ホールで待ち待ちになることはないとのことでした。

07:07 スタート(OUT)
09:13 前半ホールアウト

09:25 後半スタート(IN)
11:43 後半ホールアウト

当日はこのようなプレー時間でした。

最後に-浦和ゴルフ倶楽部の会員権をご検討の方に-
正直、コースの好みは分かれると思いますが、毎週通える距離にお住まいで、ドライバーからウェッジまで全てのクラブの腕を磨きたいと考えておられるゴルファーであれば、ゴルフ会員権は買いではないかと感じました。

反対に、フカフカのフェアウェイ、ツルツルのグリーンでのゴルフを求めている方や、左右に曲がってでも気持ちよく振りたいという方には、浦和GCはあまり向かないコースだと思いました。

浦和ゴルフ俱楽部(埼玉県さいたま市桜区新開3-13-1)

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