常に打ち上げで砲台グリーンを狙わせる入間カントリー倶楽部

2023年05月02日(火)

今回は、前回レポートのさいたま梨花カントリークラブにも程近い埼玉県の入間カントリー倶楽部でプレーをしてきました。

さいたま梨花CCは山を登って高台に位置していましたが、入間CCは越生の比較的平坦な平野部の丘陵地に造成された18Hです。経営は化学メーカーのクラレで、1977年開場と歴史のあるゴルフ場です。

最寄の東名高速道路(横浜町田IC)から圏央道を使用し、坂戸西スマートICを下りてから約15分で到着しました。

関越道にストレスなくアクセスできる方であれば、程よい距離感だと思います。同伴して頂いたメンバーの方はクラブバスでお越しになられていました。坂戸駅から頻繁にクラブバスが出ているようです。

総評-戦略性が高い入間カントリーをラウンドしてみて-
お伺いする前は接待でも使われているというイメージがあったので、フラットでフェアなコースをイメージしていましたが、アップダウンが結構あるのと、フェアウェイがタイトな作りになっていて、かつグリーンは全て砲台で小さい。

かなり戦略性を求められるコースと感じました。

同伴のメンバーの方曰く「ここ(入間カントリー)は飽きない」とのことでしたが、「飽きない」と「面白い」は一緒だろうか?

というのが最終的な印象ではあったので、好みが分かれるコースだと思いました。

当日のラウンド
今回は、08:17、INコーススタート。メンバーさん同伴ということもあり、バックティでラウンドさせて頂きました。

キャディーさん曰く、「バックもレギュラーもあまり変わりませんので」とのことでしたが、意外と違うじゃん・・・・。

グリーンはAグリーンでした。小さい・・・・。

<INコース>
出だしの10番ホールはティグラウンドに立った瞬間に、「ああ、こういうコースなのか」という印象を抱くホール。

no10-iruma.JPG

20Yくらいの打ち下ろし、かつ左は林でOB、右はちょうどドライバーの飛距離に池。キャディさんは200Y打っても大丈夫とのことですが、距離感のイメージが全く湧かないので、アイアンでティーショットせざるを得ませんでした。

何とかフェアウェイにボールを置けたのは良かったですが、セカンドは逆に20Yくらいの打ち上げ。グリーン面が見えない残り170Yという状況。

池を怖がらずに200Y打つのが正解。キャディさんの言う通りという顛末でした。

11番ホールは打ち上げから打ち下ろしになるストレートのミドル。事前にコースガイドを確認したときには「フェアウェイが広い」とあったのだが、狭い・・・。狭いというか打ち上げかつ左右が林なので非常にタイトに見える。

セカンド残り下りを入れずに180Y。

12番はダラっとした打ち下ろしから、打ち上げになる長いロング。ようやく素直なホールを迎えたと思っていたら、バックティからは想像以上に距離を感じた。レギュラーティと全然違いません?キャディさんに一言。

セカンド300Y、サード100Y。

13番は190Y級のショートホール。10Yくらいの打ち下ろし。ここも素直なホールと思っていたら、グリーンが異常に受けていて、奥や横からのパッティングは細心の注意が必要。グリーンが早くないので尚更タッチが合わせづらかった。

14番は右ドッグレッグ打ち下ろしの短いミドル。まっすぐ打つと突き抜けますよ♪フェアウェイのバンカー気を付けてください♪ドライバーでの選択肢は右の林の上を打つしかないのか・・・。という悩ましいホール。

林の上を何とか抜けて、セカンド残り60Y。ホームページのレイアウト図(突き抜けるようには見えない)合っているのか??、とここで疑問がMAXに。

15番は若干打ち上げの14番より短いミドル。ワンオン狙う人もいますよというキャディさんの一言に、見栄っ張り全快で、いつもは打たないドローでワンオンを狙ってみたところ、ここ数年の中で一番のナイスショットが出ました。カラーに留まりましたが、ほぼワンオン。

ここでワンオンした人初めて見たというコメントに、キャディさんの嘘つきと思いましたが、あくまで「狙う人」とのことでした。

セカンド残り15Y。

16番は25Yほど打ち下ろしの185Y級のショート。ぱっと見が左に引っかけそうな見た目で、気持ちは悪いものの、手前のバンカー以外に大きな罠はなく、ショートするよりオーバー目で打っていけば確実にパーが取れるホール。

17番は、ほぼフラットで少し距離のあるミドル。フェアウェイの添え木を狙ってください、とのことでその通りに打ってみたところ、ちょっと左にいってしまい、ボールが突き抜けていたらOBだったじゃん、という結果に。

恐らく添え木よりもっと右を狙っていくのがセオリーと感じた。セカンド残り165Y。

前半最後の18番はひたすらダラダラ上っている長いロング。左サイドはずっと崖になっているので、右側通行が必須ではあるが、右も斜面。最後も砲台の小さなグリーン。

no18-iruma.JPG

セカンド残り320Y、サード残り140Y。

INコースは、事前の想像(フラットでフェア)を打ち砕かれ、なかなかしんどいラウンドでした。

<OUTコース>
ランチ後の後半スタートの1番は、打ち下ろしから最後に打ち上げになる長めのロング。
ティーショットは気持ちよく振れるが、セカンド以降が左右タイトかつ打ち上げになっているので早くも緊張感を感じる。

no1-iruma.JPG

朝一はこのホールが良いのか、INスタートが良いのか・・・・。どっちも嫌だな、と感じました。

セカンド残り270Y、サード残り90Y。

2番は10Yほど打ち下ろしの190Y級のショート。右の斜面がせり出していて、右には打ちづらい反面、左には池。Bグリーンのワンオン狙いは精神的に相当しんどいだろうなという印象。
同伴のメンバーの方は右の斜面を上手く使ってワンオンしていました。

3番はやや左ドッグレッグにも見える打ち下ろしのミドル。この辺でようやく気づいたこと・・・・。

打ち下ろしからの・・・打ち上げ。というのが異常に多くないか??そしてグリーンは砲台。

このホールもティーショットは打ち下ろしで、セカンドが打ち上げ。セカンド残りは「打ち上げ」入れずに165Y。

4番はストレートの打ち下ろしからの・・・打ち上げミドル。左に引っかけさえしなければ、パーを取りやすいホール。セカンド残りは「打ち上げ」入れずに155Y。

5番は左ドッグレッグのフラットなミドルホール、ではあるが、やはりグリーン面がしっかり見える感じではない。

特段の罠は無いのだが、グリーン手前に斜面がせり出しているので、距離感が掴みづらい。セカンドの残りは150Y。

6番はティーショット打ち上げの右ドッグレッグミドルホール。右のバンカー上を狙って打つのがセオリーか。

セカンドはちょうど丘の頂上になっていて、久しぶりにグリーン面がきちんと確認できた。セカンドの残りは155Y。

7番はまたもや右ドッグレッグの短いミドルホール。フェアウェイの上段まで打てないと、ややこしい打ち上げのセカンドになる。そのため、ドライバーでしっかり打つのが良いと思われる。

5Wでティーショットした結果、セカンド残り140Y。

8番。ぱっと見は打ち下ろしに見えるほぼフラットな170Y級のショート。

ここだけグリーンが大きいなと思ったら、キャディさんから「ここだけ1グリーンなんですよ」とのこと。罠も特段ないので、距離感合わせでワンオンがきっちり狙えるショート。

最終の9番は左ドッグレッグかつ最後は結構な打ち上げのロング。左右も程よくタイトなのでティーショットからサードショットまで気が抜けない。

セカンド残りは290Y、サードは120Y。

OUTコースはINに比べてドッグレッグが多いかなという印象。セカンドの残りもOUTの方がしんどかった。

◆クラブハウス
見た目は素朴そのもので豪華さは一切ありませんが、ロッカールームや浴室は清潔そのもので良い印象でした。

clubhouse-iruma.JPG

レストランはコースが見渡せ、非常に開放的で良かったです。何故かあんかけ焼きそばを皆さん食べていらっしゃいました。

◆練習場
鳥かごとまでは言いませんが、上部にネットがある100Yほどの距離感の練習場。気持ちよく朝の練習!ということにはなりませんでしたが、ショットの当たりを確認することは充分できました。

practice-iruma.JPG

良かったのはアプローチ練習場があったことです。朝一のグリーン周りはとかくミスしがちなのでしっかり練習できました。

◆競技
月例はA、Bの2クラス制とのこと。競技ゴルファーが多いというより、和気あいあいという雰囲気だそうです。

◆予約
メンバーの方にお伺いしたところ、メンバー枠の予約は前日の昼からとのことでした。メンバー枠がきちんと設定されているので一人予約を入れるのは容易だと感じました。

◆プレー進行
土曜日ではあったものの、進行はおおむねスムーズでランチ時間も50分と快適でした。

08:17:スタート(IN)
10:25:前半ホールアウト
11:15:後半スタート(OUT)
13:32:後半ホールアウト

当日はこのようなプレー時間でした。

◆最後に-入間カントリー倶楽部の会員権をご検討の方に-
常に打ち上げで砲台グリーンを狙わせる」、最終的にはそんな印象のコースでした。

グリーンを狙うショットをきちんと上げられるゴルファーには問題ありませんが、打ち上げのアプローチが得意でないゴルファーには、かなりしんどいコースになるかと思います。

冒頭の通り、それが「飽きない」なのかはゴルファー次第と感じました。

アクセスが良く、メンバー重視のゴルフ場ですので、ゴルフ会員権価格を考えたら非常にお買い得かもしれません。(2023年5月現在、コースで会員募集も行われています)。

一方で、再々にはなりますが「飽きない」と「楽しい」は同じなのか。一度視察プレーをしてみて「楽しい」であれば「買い」だと思います。

入間カントリー倶楽部(埼玉県入間郡越生町大字如意1159-1)