各ホール緊張感を持ってプレーでき、面白かったさいたま梨花CC

2023年04月11日(火)

週末シングルゴルファー見聞記では初めてとなる埼玉県のコース、さいたま梨花カントリークラブでプレーをしてきました。

自宅最寄りの東名高速道路(横浜町田IC)から圏央道を利用し、圏央鶴ヶ島ICで下りて、ひたすら下道というルートになりました。(恐らく最短ルートは関越道の坂戸西スマートICを利用するのだと思います)。圏央鶴ヶ島ICを下りてからは約40分でしたので遠くもないですが、結構時間が掛かるなあという印象はありました。近くには武蔵の杜カントリークラブ日本カントリークラブなどがあります。

下道は途中までは普通の道でしたのでストレスはなかったのですが、ゴルフ場に近づくにつれ、道幅の狭い山道になったので、早朝などは気を付ける必要があるかもしれません。

また、これは当日同伴されたメンバーさんが口を揃えて仰っていたのですが、山道に入る手前の県道のところで度々早朝からスピード違反の取り締まりをやっているらしく、メンバーの方は皆さん留意されているとのことでした。検挙されてからでは遅いので皆さんもお気をつけください。

総評-表情の異なるさいたま梨花をラウンドしてみて-
名義書換料を無料にしたということは何らかの理由や欠陥があるのだろうなあと、お伺いする前は思っていました。

ですが、結論から言いますと、コースとしては非常に面白く、かなり満足できるコースでした。

高低差はあるものの、無理やり作ったような無駄なアップダウンやトリッキーさは感じられず、かといってさっきもこんなホールあったよな・・・というような同じようなレイアウトもなく、各ホールで緊張感をもってゴルフができました

高級感は全く感じませんが、OUTとINで趣きが異なり、18ホール全てでゴルフ脳を回転させることが必要なゴルフ場です。

スコアが出やすいかというとそんなことも無い一方で、変に難しくしているわけではないので、技量とマネジメント力がそのままスコアに反映されるように感じました。メンバーとしてプレーし続けることで自分の成長を感じることができる気がします。

グリーンも2グリーンのオーソドックスなグリーンで、メンテナンスもきちんとされておりました。

当日のラウンド
今回は、07:21 INスタート。メンバーさん同伴ということもあり、バックティでラウンドさせて頂きました。グリーンはベントグリーン。

INコースは、距離もそこそこあり、上りと下りのメリハリも利いている。どのホールもマネジメントを要求されるホールで非常に面白かった。14番のショートは単なるメンタルとの闘いですが(笑)。

<INコース>
出だしの10番ホールはグリーンまでひたすらなだらかな下りのミドル。
朝一の力んだ状態でここからのスタートは、明暗がクッキリ分かれそうな印象。

右サイドが隣のコースなのでぱっと見は右に打ってはいけないように見えるが、ドライバーの落しどころの左サイドがタイトになっていて、ナイスショットかと思いきやOBギリギリのところにボールがあってヒヤっとしました。
ずっと下りでグリーン奥がOBのため、セカンドショットも距離感が合わせづらいですが、視認性は高いので、INスタートの場合ここを何とか耐えれば1日が楽しいゴルフになるのではないかと。力まずボギーでもOKとした方が良さそう。セカンドの残りは下りを入れず150Y。

11番ホールはS字っぽくなっている長いロングホール。
左サイドがずっと崖になっているので、右サイドをずっと辿っていくのがセオリーか。

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高麗グリーンが突然右側に出てきてビックリする位置にある。全体的にタイトで右サイドの斜面もキツいため、2オンはおろか3オンもきっちり狙うという難しい挑戦的なホール。セカンドの残りは320Y。

12番は変わって右サイドが隣接ホールへの崖となっている、ダラっと下りで長めのミドルホール。

左サイドは斜面になっているので、斜面に止まるのを覚悟で左サイドに打つのがセオリーと感じた。

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セカンドの残りは下りを入れず190Y。下りなので思いっ切り狙っていきたいところではあるが、グリーン右側が池になっているので、サブグリーンとの間を狙って寄せワンパーで上出来というマネジメントが必要。

13番は恐らく最も高低差のあるホール。
やや左ドッグレッグの打ち下ろしのミドルホール。
ヤーデージより短く感じたのでかなり下っているものと思われる。

左が鬱蒼とした林なので右に打ちたがりがちだが、見た目よりも右側が結構タイトな作りになっていて、初見では攻略が難しいホールと感じた。

グリーン真横は崖のOBゾーンなので、右サイドからのセカンドが少しでもスライスしたらさようなら・・・。

勇気をもってティーショットから左サイドを攻めていく必要がある。セカンドの残り140Y。

14番は浮島チックな90Y級の極端に短いショートホール。
なんてことないショートに見えるが、同伴者全員が池ポチャの事件ホール。これが120Yあればそんなことにもならないのかな、と。

メンバーになった際にはサンドウェッジでティーショットの練習が必要かもしれません。

15番はこのコースで唯一トリッキーだなあと感じたミドルホール。
左サイドに欲張るとOBゾーンが待ち構え、右サイドに逃げると斜面からのセカンドショットになる。ここはセンターセオリーでいくのがベスト(狙ってそれやれれば苦労しない)。セカンド残りは135Y。

16番は190Y級のショート。
グリーン面が見えにくいが手前のバンカー以外は罠は無いので、ほぼノンプレッシャーでティーショットできる。
距離感さえ間違えなければ、確実にパーを取りにいけるショートホール。

17番は左ドッグレッグの短いロング。
ティーショットはやや下っているがセカンド以降はダラっと上っている。
2オンを狙いたい距離ではあるのだが、そこはそうは許されずグリーン手前に結構エグいクリークが流れている

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2オン狙う場合は距離感ピッタリで狙うのではなく、むしろグリーン奥の斜面にぶつけるくらいの距離感が良いのかもしれないと感じた。

レイアップしてきっちり3オンするのがホールマネジメントか。セカンドの残り、上りをいれず210Y。

前半最後の18番はひたすら打ち上げでまっすぐ素直な短いミドルホール。
バンカー以外に大崩れする要素はないので、気持ちよくティーショットできる。これが最終ホールであれば競技などではものすごい安心感があると思われる。

18番がやたらと凝っているコースがあるが、「終わり良ければ全て良し」という言葉へのアンチテーゼなのだろうか、と感じながらホールアウト。セカンドの残りは上りをいれずに95Y。

<OUTコース>
ランチ明けて後半スタートの1番は左が崖OB、右が斜面のミドルホール。

ティーショットは右サイドが安心ではあるが、セカンドショットが池越えになるので、あまり右サイドに逃げると池越えの対角線になり、見た目より距離とプレッシャーが残るので注意。セカンドの残りは185Y。

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↑セカンドが池越えになりプレッシャーのかかる出だし1番ホール

2番は1番と逆で左が斜面、右が崖1ペナの短いミドルホール。
タイトではないので思いっきり振っていける。

ハードヒッターの方であれば余裕で2オンが狙えるが、サブグリーン横のバンカーとグリーン右サイドに見えるOB杭が気になるという印象。セカンドの残り230Y。

3番は左ドッグレッグのやや長めのミドルホール。
最短距離なら左ドッグレッグの根元を狙っていきたいが、OBゾーンが近いため急がば廻れで右サイドがセオリーと思われる。

ただ、右サイドからは打ち上げになるので、セカンドは飛距離が必要な上に、左が引き続きタイトなOBゾーンなので、引っかけてOBを連発しそうな印象。

ここはパーで上がれたら御の字と考えるのが良いのではないか。セカンドの残りは上りをいれず195Y。

うーん、パっと見以上に難しくできているなぁというホール。

4番は谷越えの210Y級のショートホール。
競技であれば一難去ってまた一難、というメンタルになるショート。

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手前の崖と右サイドのOBが気になってしまい、よもや左にクリークがあることはグリーンに上ってから気づいたくらい。ここ2ホールがスコアメイクの鍵となる気がした。

5番は右ドッグレッグの短いミドルホール。
この辺りからクリークの存在が気になり始める・・・。
クリークさえ気にならなければ、ドライバーでしっかり打つこともできるし、距離が短いのでFWでセンターセオリーでもどちらでもOKと思われる。

少しトリッキーではあるが、スコアメイクはできるミドル。セカンドの残りは110Y。

6番も緩やかな右ドッグレッグのミドルホール。
今度は右サイドにクリーク・・・・。距離はそこそこあるが大きな罠はないので距離感合わせてきっちりパーオンが狙えるミドル。セカンドの残りは170Y。

7番は打ち下ろしの短いミドルホール。
池越えではあるが、パワーヒッターは1オン狙えると思われる。

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とはいえ、池手前でセカンド残り距離を得意な距離を残して楽々パーオンというのがセオリー。右サイドにがっつくとセカンドで無駄に木が邪魔になる罠は要注意。セカンドの残りは池の手前で100Y。

8番は右ドッグレッグではあるもののほぼノンストレスの短いロング。
グリーン手前にバンカーもクリークもないため、セカンドもしっかり振っていける。バーディを狙うならこのホールか。セカンドの残りは230Y。

最終の9番は池越え、右サイドにクリークのショートホール。
170Y級ではあるが、見た目が超砲台グリーンなのでなぜか変なプレッシャーがある。
左に外せばサブグリーンからの打ち上げアプローチ、右に外せばクリーク。手前にショートしたらお池にコロリ。

最終ホールにドラマが・・・。前述を訂正したいところですが、あくまで9番ホールなので。

OUTコースはINに比べて距離は感じなかった一方で、クリークや池を感じるホールが多かった。ナイスショットが見事にハザードにハマってスコアが崩れるというのがOUTコースではないかと。

◇クラブハウス
まだ日が昇ったばかりに到着したので到着時にはあまり気にならなかったのですが、帰りによくよく見ると、でっかいタワーのような建物があるクラブハウスでした。
クラブハウス自体は豪華ではないですが、照明が暗めの落ち着いた雰囲気で、各所にソファーがありゆったりとした空間でした。
ど真ん中に吹き抜けがあるのですが、これが上記のでっかいタワーみたいに見えたのだなと回顧し、帰宅後にHPを拝読したら樹齢300年の4本杉だったとのこと。
もっと良く見ておけばよかったです。

ロッカーも接待コースのようなロッカーでは無いですが、大きさは充分でした。

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↑磯崎新氏による設計の特徴的なクラブハウス

◇練習場
このコースのメンバーになるかどうかのポイントになるかもしれませんが、練習場はありません。パター練習場のみになります。
(コースに向かう道中の数キロ手前に「おごせゴルフ練習場」という練習場があるようですが、お伺いしておりません。)


◇レストラン
オーソドックスなレストランでメニューもシンプルなメニューでした。
特筆すべき点は良くも悪くもありません。

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◇競技
同伴のメンバーさんに確認したところ競技はかなり盛んに開催されている様子でした。
月例は3クラス分けで、A、B1、B2とのこと。
なぜ、A、B、Cではないのかは不明。

◇予約
今回は某一人予約サイトで予約しましたので、「組」での予約についてメンバーさんに聞いたところ、土日で組の予約を取るのは結構大変との回答。

一人であればこれまで入れなかったことはないとのことでした。

◇プレー進行
詰め込み過ぎ!という情報があったので、身構えておりましたが各ホールスムーズにラウンドできました。
ただ、同伴のメンバーさんは「今日はスイスイだねえ。土曜日なのに珍しい」
とのことで普段はどのくらいか確認したところ、要所要所で2組待ちくらいは覚悟した方が良いとのことでした。

07:21 スタート(IN)
09:35 前半ホールアウト

10:50 後半スタート(OUT)
13:23 後半ホールアウト

当日はこのようなプレイ時間でした。


◇最後に-さいたま梨花カントリー会員権をご検討の方に-
なぜ、さいたま梨花カントリークラブの会員権相場がこの価格で流通しているのか?というのが率直な感想です。

ここより遥かに高い会員権相場で流通しているゴルフ場より、よっぽど楽しいコースでした。法人接待向きのコースではないですが・・・。

私自身がメンバーになるということを考えると最大のネックは家から110km、2時間近く掛かること。

それと高速道路からの下道が長いこと。それ以外はゴルフ会員権購入を即決しても良いと感じました。

最近は予約サイトで頻繁に見かけるようになったので、メンバーとしてのメリットはどこまで継続できるか分かりませんが、圏央道、関越道がストレス無いゴルファーの方であれば、変に毛嫌いせずまずは一度ラウンドしてみるのが良いと思います。

スピード違反にはくれぐれもお気をつけください。

さいたま梨花カントリークラブ(埼玉県比企郡ときがわ町西平2042)