BLOGスマートゴルフを目指して

2017.04.12

名義書換料への預託金充当制度について(東千葉カントリークラブ)

オリックス・ゴルフの東千葉カントリークラブでは2017年4月1日から名義書換料が改定(正会員:100万円→70万円(税別))されましたが、2017年4月1日から2018年1月31日までキャンペーンとして名義書換料に預託金を全額充当できる制度を実施しています。

東千葉CCの名義書換料(正会員):756,000円(税込)

【キャンペーン内容】
・名義書換料(75.6万円、税込)に預託金を充当可能
・レディース割(先着20名)名義書換料:648,000円(税込)

ここではレディース割の説明は省かせて頂き、預託金充当制度について説明いたします。まず皆様からよくご質問いただくのは、「預託金とは何か?」ということです。「預託金」とは東千葉CC会員権証書の裏面に記載されている金額のことで、「額面」とも呼ばれています。「預託金」というと、ご入会時に名義書換料とともにゴルフ場へ支払う「入会預託金」と勘違いされる方もいらっしゃいますが、ここでいう「預託金」とは、繰り返しになりますが「売り手の方のゴルフ会員権裏面に記載されている金額(額面)」のことになります。

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↑東千葉カントリークラブ会員権証書(表面)イメージ

ここで話が少し複雑になってしまうのですが、東千葉カントリーの場合、会員権に記載されている預託金は統一されていません。売り手の方の会員権に記載されている預託金(額面)は様々で、比較的多く流通しているのは預託金約1.5万円の会員権証書と言われています。

今回は事例として預託金120,400円、預託金45,150円、預託金15,050円の3つの預託金の会員権証書を挙げて、実質の名義書換料を比較してみたいと思います。なお、預託金の大小によって東千葉CCメンバーとしての権利が異なる事はありません。

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↑預託金120,400円の会員権証書イメージ

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↑預託金45,150円の会員権証書イメージ

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↑預託金15,050円の会員権証書イメージ


現在東千葉CCで実施しているキャンペーンでは、名義書換料(正会員):756,000円(税込)に預託金を全額充当することできます。先に挙げた預託金120,400円、45,150円、15,050円を例に実質の名義書換料を比較してみたいと思います。

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上の表をご覧いただくとわかると思いますが、証券A:預託金120,400円と証券C:預託金15,050円の実質名義書換料の差は105,350円(証券C-証券A)となります。

入会をご検討されている皆様にとっては、実質名義書換料が安くなる会員権が良いに決まっているので、仮に証券A:預託金120,400円、証券B:45,150円、証券C:15,050円の会員権が同じ価格で売りに出た場合、皆様が証券A:預託金120,400円の会員権を選ばれます。そうなると証券A:預託金120,400円の会員権は需要が高まり、結果として会員権相場は上昇します。逆に証券C:預託金15,050円の会員権はA&Bに比べて需要が低くなることで、会員権相場は下がることになります。

先ほど証券A:預託金120,400円の会員権と証券C:預託金15,050円の会員権の実質名義書換料の差は105,350円と記載しましたが、市場で取引される会員権価格も理論上は証券A-Cの差である約105,000円弱の開きが出てくることになります。

東千葉カントリークラブの会員権の場合、会員権価格だけでは一概に高い、安いとは言い切れず、売り手の方の預託金金額に応じて会員権価格が形成されています。そのため、購入をご希望の方はご購入総額(税込、年会費月割費用別)で比較、検討されるのがよろしいかと思います。

なお、名義書換料へ預託金を全額充当されますと、ご入会後に発行されるゴルフ会員権の預託金は0円(無額面)に減額されます。

ご入会後に預託金が0円(無額面)になってしまうため、仮に本キャンペーンが今後も継続された場合、ご売却時の会員権の価値は充当額分下がることになります。なぜなら、次に入会される方が預託金0円の会員権だと、名義書換料への預託金充当ができなくなるからです。しかし、入会時の購入総額を圧倒的に抑えられることもあり、ご購入される方の皆様が本制度を利用して東千葉カントリーへご入会されていらっしゃいます。



関連ページ>
東千葉カントリー会員権詳細

ゴルフ会員権取引 会員権相場

2014.02.13

小田原GC日動御殿場コースの名義書換料還元キャンペーン

4月から新入会者(正会員)にはプレー券として80,000円分を配るというものです。1回分5,000円で16回分のチケットが配られるのでメンバーになれば6,000円前後のプレーフィが1,000円になるというありがたいものです。

土日に1回約1,000円でプレーが出来ればおのずとプレー回数も増えるはずで画期的なサービスといえるのではないでしょうか。

小田原GC日動御殿場コース開場30周年入会キャンペーン概要

通常名義書換料はゴルフ場の利益では予算外というか営業外収入のような捉え方をしがちです。

【ゴルフ場の営業利益計算式】
「プレー費用」×「入場者数」-「固定費」=営業利益

グループで運営をしているゴルフ場などは上記の営業利益を厳しく求めるので営業外収入と位置付られている名義書換料収入などは現場ではあまりインセンティブにならないケースがあります。

小田原GC日動御殿場コースのキャンペーンはこの考え方を変えるきっかけになるかもしれません。名義書換料と営業収入を一つにしてトータルで考えるという意味では画期的なキャンペーンです。

「ゴルフ場に入会しやすくする」→「アクティブメンバーが増える」→「プレー回数が増え年代が若返る」→「ゴルフ会員権相場が上昇する」→「購入検討者が増える」という好循環が生まれてくるのではないでしょうか。

ゴルフ場紹介 会員権相場

2013.10.04

ターゲットは30~40歳台

いきなりクイズで恐縮ですが「八幡カントリークラブ」、「かすみがうらOGMゴルフクラブ」、「千葉夷隅ゴルフクラブ」この3コースに共通するのは一体何でしょうか?

クイズにするまでもないのですが最近お問い合わせがきわめて多いコースです。
実際のお取引ももちろん多くなっています。

なぜか?答えは簡単です。
名義書換料を値下げした又は値下げキャンペーンの締切を延長したコースです。

・消費税もあがるので景気の先行きが不安
・こんな時にゴルフ会員権を買っても大丈夫か
・6月まで相場は騰がったようだが7月以降3ヶ月連続値下がりした

長い目で見れば相場はそれほど変わらないだろうからイニシャル(名義書換料)が安い内に買っておこうという心理が働いていることは間違いありません。

PGMグループが名義書換料に預託金充当プランを打ちだして圧倒的な支持を得ているのも同じ流れだと思います。

名義書換料0円を打ち出した「さいたま梨花カントリークラブ」の相場は2013年10月現在20万円前後、書換料0円を打ちだす前の相場が数万円だったことを考えるとその効果は覿面です。

ゴルフ会員権には既に経済学用語の「ヴェブレン効果」は薄くなっていると言わざるを得ません。

必死になって新しい世代を取り込もうとしているゴルフ場はやはり応援したくなります。

逆に住宅でも車でも各メーカ-は必死になって若い世代を取り込もうとしているにもかかわらず、初めてゴルフ会員権を買おうとしている30~40歳代のゴルファーをゴルフ場が必死になって取り込まなくていいのかなあとやや不安になってしまいます。

ゴルフ会員権取引 会員権相場

2013.06.06

「まだ」は「もう」なり、「もう」は「まだ」なり

昨年6月のゴルフ会員権相場を100としますと少し丸めた数字ですが昨年12月が90、そして現在が120となっています。

1年で2割、この半年で4割ゴルフ会員権が上昇していることになります。
昨年12月に少し下がっているのは年末の損益通算処分の為かと思われます。

日経平均株価は同様に昨年6月(8,440円)を100とすると昨年12月が110、現在が160弱位でしょうか。株式の方が激しい騰がり方をしていることになります。

よくゴルフ会員権は株につられて同じように動く、と言われたものですが今回は当てはまってないようです。

それでもゴルフ会員権が半年という短期間で4割近くも騰がるのはバブル期以降なかったことで売り物が急に消えた感じでした。

6月に入り調整局面を迎えそうな気配もございますが今のところ売り物が急に出てきたという印象もありません。
 


「まだ」上値を目指すのでしょうか。
それとも「もう」天井なのでしょうか。


次回、ゴルフ会員権相場が大きく値上がりしたコース、値上がりしなかったコースについて書いてみたいと思います。

会員権相場

2013.04.04

名義書換料無料化のインパクト‐さいたま梨花CC

名義書換料 525,000円を4月1日から一気に0 円にすると発表した埼玉県の「さいたま梨花カントリークラブ」、

久々に強烈なインパクトのあるニュースでした。

名義書換料が0円になって まだ1週間も経っていませんが、買いが殺到しています。

発表前は買いの勢いは弱く、売却できても2,3万円だったのが、1週間もたたずに10万円以上の相場が付いています。

市場の反応はきわめて当然です。
 


多くのコースが相場に比べると高額の名義書換料負担を強いているため、


□名義書換が進まない(新規メンバーが増加しない)
→□休眠会員が増える
→□ゴルフ場の活性化が進まない
 

という悪循環に苦しんでいます。

名義書換料収入が大きなウェイトを占めるので簡単には減額できない、というのが実態ではないでしょうか。

今回のさいたま梨花カントリークラブ名義書換料0円の決断は名義書換、ゴルフ会員権市場、

ひいてはゴルフ場運営に大きな流れを造る嚆矢になるような気がします。

【新規入会者の平均像】
月に3回、年間36 回プレー、年2回ビジターの方を同伴
メンバフィ7,000円×36 回/年+ビジターフィ15,000円×3名×2回/年=342,000円

【名義書換料を0円にした場合の想定書換件数】
月間20件×12か月=240件/年

【名義書換料を0円にした場合の想定売上】
342,000円×240件=約8,200万円
 


ゴルフ場経営の現場で苦労されている方からはこんな声が聞こえてきそうです。
 

「アクティブユーザーが増え、年間約8,200万円の売上貢献!」は机上の空論ではないのか?
 

⇒お答えになるかどうかはわかりませんが、名義書換料を減額したコースのデータをお見せしたいところです。
 


営業収入で経常黒字にするのが健全ではないのか?
 

⇒「経常黒字必須」→「ゴルフ場間の競争も激しくプレー単価の低下」→「空き枠の受け入れ」→「ネットゴルファーの受け入れ」→「ハーフ3時間」→「購入者敬遠」、の負のスパイラルに陥っているのではないでしょうか。
 


最近の埼玉梨花カントリークラブへの購入ニーズを考えると「最終的にはゴルファーが決める!」と思えてなりません。

ゴルフ会員権取引 会員権相場