たかが河川敷、されど河川敷。赤羽ゴルフ倶楽部

2023年02月06日(月)

今回は前回のGMG八王子に引き続き、東京都内の赤羽ゴルフ倶楽部のレポートをブログにまとめたいと思います。初めてプレーをしてきましたが、まずビックリしたのがこんな都内に近いところにこんなゴルフ場があったのか、ということ。

首都高の西台ICから約10分程度、JR埼京線浮間舟渡駅からは600mと徒歩でも充分行ける距離。これだけでも会員になる価値はあるのではないか、という第一印象。

私の自宅から至近の東名町田ICから東名→首都高(用賀→大橋JCT→西台IC)を経由し、約1時間で到着しました。都内や埼玉県にお住まいの方であればアクセスに関しては◎であると思います。

総評-18Hをラウンドしてみて-
一言で表現すると、かなり良いゴルフ場です。

たかが河川敷、されど河川敷。平坦なので、ミスショットが斜面に救われることもありませんし、距離もしっかりある。また、グリーンは砲台で小さい2グリーンで、アンジュレーションもコウライ特有の切れ方はするものの、全18H共通して素直で読みやすい形状です。

ミスショットが許されない代わりに、きちんとショットすればグリーンもフェアできちんと止まります

フェアウェイもグリーンもきちんとメンテナンスされており、ラウンドしていて不快なところはほとんどありませんでした。

ただ、ティーグラウンドがマットだったり、右側に打球事故防止のためにネットが張られていたりと、ややチープ感がある点は否めません(ドローヒッターは違った評価をするかもしれませんが)。河川敷コースにありがちなことですが、ティーグラウンドだけ何とかして貰えれば、かなり良いゴルフ場だと思いました。

また、練習場がコースからやや離れているという点も、ゴルフ会員権選択時のポイントになってくるかと思います。

当日のラウンド

今回は、08:42 OUTスタート(グリーンはBグリーン)。

全員ビジターということもあり、白ティを使用しました。乗用カートはなく、手引きでのプレイ。とはいえ真っ平なのとインターバルもそれほど無いので、しんどさは感じないと思います。

クラブハウスから道路を渡って長い階段を上るとクラブバスが待っており、そこからティーグラウンドまで連れて行ってくれました。歩ける距離でもありますが、皆さんクラブバスに乗られていました。

スルーザグリーンのプレッシャーだけでなく、ランニングをする人、サイクリングする人も気になりながらのラウンドにはなります。

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<OUTコース>
出だしの1番ホールから、おおこれは...という印象。
右サイドがずっと河川敷のランニングコースになっているので、右方向への打球事故防止のため、ティーグラウンドの右側はネットが張られている

私はフェードヒッターなのでむしろイメージがしやすかったですが、ドローヒッターの方は朝一からイメージ出せないだろうな、という印象。もう少し何とかならないかな・・・と。

コース自体は右はずっとOBではありますが、左サイドはだだっ広いミドルで気持ちよくスタートができる。(ドローヒッター除く)。

セカンドの残りは150Y残ったので373Y表記は正確。

グリーンもやや砲台の小さなグリーンではあるが、きちんとスピンの入ったボールであればピタっと止まってくれたので、手前から転がすのがセオリーみたいなグリーンではないことも確認できた

グリーンのアンジュレーションもコウライ特有の切れ方はするものの素直で読みやすい形状。これらは18ホール全てに共通していた。

2番ホールは1番と同様ドローヒッター泣かせの15Yほど長いミドル。セカンドの残りは170Y。1番との違いがあまり感じられなかった。

3番は160Y級の素直なショートホール、と思いきやBグリーンは右サイドがすぐOBの砲台グリーン。欲張ってワンオンを狙って少しでも右に曲げると大惨事にもなりかねない。シビアさを感じた。

4番は短いロングで、サービスロングかと思ってティーグラウンドに立つと、またもや右側にネットが。1番、2番との違いは左サイドにも林のOBゾーンがあって、プレッシャーが掛かる点。距離を出して2オン狙いより、フェアウェイキープを重視するのがセオリーと感じた。

セカンドの残りは240Y。セカンドは気持ちよく打てるイメージ。

5番は突然トリッキーな左ドッグレッグとなる。ドライバー禁止ホールで、180Yをやや左サイドに打っていくのがベストポジション。

問題はセカンドが残り110Yほどではあるが鬱蒼とした葦の生えた池越えとなるため、距離感が難しい。

6番からは折り返しとなるが引き続き右サイドがずっとOBライン。短いミドルで特段の罠もないのでここで一息つけるという印象を得た。セカンドの残りは110Y。

7番は512Y表記のロング。フェアウェイは広く、左サイドに若干のプレッシャーは感じるが気持ちよくショットできるので、バーディを狙っていけるホール。セカンド残り280Y。

8番に来て、あれ?と思ってよくよくスコアカードを見ると、OUTのロングは3つのPar37であることにここで気づく。

やや右ドッグなので、ここもティーショットのイメージをフェードヒッターは出しやすいが、ドローヒッターは右のOBラインと林が気になって仕方ないのではないかと感じた。

フェアウェイ左サイドに大きな木があり、セカンドショットを邪魔する。距離もそこそこあるのでスコアメイクする必要があるロングと感じた。

9番は175Y級のショート。
Bグリーンは左がタイトな上に砲台なので、欲張らずにグリーン右サイド外してもOKという感覚でショットした方が良い。

OUTコースは、何度もお伝えの通り、ドローヒッター泣かせのコース

フェード打ちの私は、あまりストレスを感じませんでしたが、ドローヒッターはOUTは嫌いではないかと想像しました。

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<INコース>
INはOUTとは逆でスタートテラスから見て左に向かっていく。
今度はフェードヒッター泣かせなのだろうなと思いながらティーグラウンドに向かう。

出だしの10番は広く短いミドル。右のOBが少し気になるが、ただ広いだけなのでプレッシャーはほぼなし。100Yほど残ったセカンドもバンカー以外はノンプレッシャー。

11番はやや打ち上げに見える135Y級のショート。
Bグリーンは左サイドに引っかけなければワンオンしやすい。

12番に来て、突然フェードヒッターへの試練がやってきた。ティーグラウンド左にはネットがあり、レイアウトも若干の左ドッグレッグ。ドライバーでショットして少しでもフェードが掛かったら隣接ホールへ。致し方なくUTでレイアップしたところ、残りは300Y。セカンド以降もフェアウェイ左右、真ん中に柳の木があり厄介なホール。

13番は左サイドが戸田橋ゴルフ練習場になっており、OBゾーンのタイトなミドル。

ここもフェアウェイ左右に大きな柳があり、ティーショットはフェアウエイ真ん中に置かないと使用グリーン次第ではセカンドがスタイミーになる可能性を秘めているため、ドライバーで距離を稼ぐよりフェアウエイキープ重視がセオリーではないかと感じた。ドライバーでセカンドは100Y残り。

14番は左に続くOBゾーンが気になる長めのミドル。OBゾーンを意識しすぎると右のクリークに打ち込む可能性大。INコースはここ3ホールほどが踏ん張りどころではないか。
アーメンコーナーとまでは言いませんが。セカンドの残りは160Y。

15番は真っすぐの素直で短いミドル。左右のワンペナは気になるが意識せずにきっちりパーを取りたいホール。セカンドの残りは100Y。

16番は280Y先にクリークがある340Y表記のミドル。全体的には長くはないので、ドライバーでなくとも問題はない。セカンドの残りは110Y。

17番は110Y級の何の変哲もないショートホール。
特筆すべきものはなく、ただワンオンすることだけに集中できる。

最終18番は長いミドル。左右にある柳が気にはなるがむしろ目印になって打ちやすかった。
セカンドの残りは180Y。無理せずパーオンを狙うより寄せワン勝負でも良いかもしれない。

INコースの印象としては、もっとフェードヒッター泣かせかと思いきや、OUTに比べて気になるホールは多いものの、毎ホール泣かされるような感じではなかった

お洒落でシックな雰囲気のクラブハウス
外見はオシャレな洋館を思わせる風貌で、おおこれはすごい!と思いましたが、中に入ってみると至ってシンプルな造りでした。ロッカーは若干狭さは否めませんが、充分な大きさです。河川敷コースによくある中学校の部室のようなロッカーではありません。

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レストラン
メニューも少なくアットホームな感じでしたが、味は美味しかったです。ご馳走さまでした。

少し離れた場所にある練習場
ここが良いのか悪いのかという大きなポイントかと思います。

コース内には練習場はパター練習とアプローチ・バンカー練習のみで、ショット練習は隣接する戸田橋ゴルフ練習場に行く必要があります。チェックインすると48球のチケットをくれます。

ただ、案内によると徒歩で10分、車で3分ということで、チェックインした後に練習に行くとなると少し面倒を感じるかもしれません。

私はギリギリに到着したこともあり、練習場には伺いませんでしたが、13番ホールの隣が練習場なのでプレイ中に横目で拝見したところ、普通の河川敷の練習場でした。

競技
全員ビジターの方でしたので競技については確認ができませんでした。

予約
今回は某一人予約サイトで予約しました。後から確認したところ赤羽ゴルフ倶楽部のWebサイトからも一人予約ができそうな感じでした。

プレー進行
ネットの情報に比べ、待ち待ちになるようなことはありませんでした。手引きカートの場合、それぞれのプレイヤーが自身のボールに向かって歩くため、乗用カートのように一人ひとりの打球地点に各駅停車みたいなことが無いので、やはり総じてプレイファーストなのかなと感じました。

最後に(赤羽ゴルフ倶楽部の会員権をご検討の方に)
メンバーシップコースではあるもののビジターの方も多そうだったので、メンバーになるメリットがどこまであるのかは正直分かりませんでした。

ただ、都心からすぐで、車でも電車でもアクセス最高。コースもきちんとメンテナンスされていることを考えると、「河川敷」というキーワードが気にならないようであれば、超オススメのゴルフ場と言えます。

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赤羽ゴルフ倶楽部(東京都北区浮間2-18-7)

東京都のゴルフ会員権相場