2024.09.20
千葉県にあるPGM運営のゴルフ場、「アバイディングクラブゴルフソサエティ」でプレーしてきました。市原鶴舞ICを降りて、大千葉カントリー倶楽部を通過し、阪本橋の交差点を左折して小道を進むと、10分ほどで到着します。茂原長南ICからのアクセス方法もあるようですが、横浜・川崎方面からの場合、市原鶴舞ICを利用する方が便利かもしれません。
アバイディングクラブが位置する長南町は、自然豊かな田園地帯で、見晴らしが良く、田んぼや畑に適した平坦な場所と、緩やかな丘陵地帯が広がっています。この地域がゴルフ場を造るのに最適な地形であることが、車を運転していても実感できます。長南町だけで10のゴルフ場(2コースは他地域と重複)があるのも頷けます。
アバイディングクラブゴルフソサエティは長南町の西部に位置し、小高い丘に造成された18ホールです。GRANDPGMのセゴビアゴルフクラブなどを手掛けたデズモンド・ミュアヘッドが設計しており、フェアウェイが狭いホールが多く、フェアウェイにもアンジュレーションがあり、難易度が高いコースです。グリーンは砲台型が多く、グリーン前にあるバンカーはアゴが高いため、慎重なショットが求められます。当日はビジターでのラウンドだったため、カートの乗り入れは有料でした。
クラブハウスはイギリスの田園地帯にありそうな、こぢんまりとした落ち着いた雰囲気が特徴です。
PGMの経営になる前はアパレルメーカーが運営していたため、外観・内装ともにおしゃれで、一般的なゴルフ場のクラブハウスとは一線を画しています。地下にはショップ、ロッカー、お風呂があり、少し変わった構造です。
当日はINコースからスタートしました。No.10は緩やかな打ち下ろしの300ヤード前後のミドルホールです。距離はそれほど長くありませんが、左右のOBが狭く、グリーン前の2つのバンカーに注意が必要です。
確実に刻んで進めば、スコアをまとめやすいホールだと思います。
No.11はフェアウェイにうねりがあり、左側が池のため、見た目のプレッシャーはありますが、ワンオンできれば問題のないPar3です。
グリーンは大きく狙いやすいものの、アンジュレーションがあるため、ピン位置には注意が必要です。
No.12(Blue 343Y)は距離が短いミドルホールです。
左側に池があり、バンカーもあるため、ティショットの落としどころが難しいホールです。2打目は打ち上げになります。
No.13(Blue 340Y)はNo.12とひな壇状に対称的なホールで、視界は開けていますが、右側のバンカーがプレッシャーとなり、ティショットの落としどころが絞られます。
No.14は右ドッグレッグのロングホールで、この日初めてのロングホールです。このホールで広々としたフェアウェイが初めて登場します。
ただし、右ドッグで、グリーン手前が谷になっており、立木がグリーンを遮るため、難易度が高いロングホールです。
No.15は400ヤードのやや打ち上げのミドルホールです。グリーンが砲台型であることを除けば、無難なホールと言えます。
No.16(Blue 130Y)はショートホールです。
一見無難な砲台型のショートホールに見えますが、グリーン周りには4つのバンカーが配置されており、バンカーには高さもあるため、注意が必要です。
No.17は緩やかな下りのミドルホールです。ティグラウンドから見ると無難なホールに見えますが、2打目以降が難しくなります。
砲台グリーンに向かってフェアウェイが徐々に狭くなり、右側の池とグリーン前のバンカーがプレッシャーを与えます。
前半最後のNo.18は、Blueティから500ヤードを超える、広々とした気持ちの良いロングホールです。
モダンな英国風のクラブハウスを臨みながら、グリーン前の小川も風情があり、景観の美しいホールです。
前半は前の組が研修会だったからかやや待ち時間がありましたが、おおよそ2時間30分でのラウンドでした。
昼休みは1時間あり、昼食には鉄板ビーフガーリックライスを、サイドメニューでごぼうのから揚げやレバーの煮物を注文しましたが、どれもおいしかったです。
後半はアウトコースからのスタートです。
No.1ミドル(Blue 357Y)は左右が狭く、セカンドショットが打ち下ろしになります。終始左右が狭いため、出だしからプレッシャーを感じるホールです。
No.2(Blue 470Y)はINコースのNo.14と似た雰囲気のロングホールです。2打目以降、上手くいけば2オンを狙えそうですが、フェアウェイのうねりや池、複数のバンカーがリスクを高めているため、刻んでパーを狙うのが賢明です。
No.3(Blue 355Y)は、1打目が打ち上げ、2打目が緩やかな打ち下ろしになるミドルホールです。グリーン前のバンカーに気をつければ、無難に攻略できるホールです。
No.4は左ドッグレッグのミドルホールです。左側の林がフェアウェイに迫り出し、無難に中央を狙いたくなりますが、まっすぐ狙うと2打目の打ち上げが200ヤード近く残り、2オンが難しくなります。左の林を越えるルートを狙うのがセオリーかもしれませんが、OBのリスクがあり、難しいホールです。
No.5は140ヤードのショートホールで、グリーン前の特徴的なバンカーとうねりのあるグリーンが印象的です。
No.6は左ドッグレッグのロングホール(Blue 515Y)で、この日初めてティショットが本格的な打ち下ろしになります。
フェアウェイは終始狭いため、ゴルファーの力量に応じて攻め方が大きく変わるホールです。
No.7は400ヤード級の右ドッグレッグのミドルホールです。
グリーン手前がくぼ地になっており、3つのバンカーがプレッシャーを与えます。2打目の攻略次第でスコアが大きく変わるホールです。
No.8(Blue 177Y)のショートホールは、グリーンが大きく、比較的狙いやすいですが、奥が林になっているため、風と距離感が重要になります。
No.9は打ち下ろしから池越えとなる、景観の美しいミドルホールです。No.18以上にインスタ映えしそうな最終ホールでした。
後半もやや詰まりながら、2時間30分でラウンドを終えました。フェアウェイが絞られているホールや、ティショットはのびのび打てるものの、2打目以降に繊細なショットが求められるホールが混在しており、バラエティに富んだ18ホールになっています。大きなワングリーンですが、グリーン周りの難易度が高く、距離はそれほど長くないものの、安易に2オンを狙うのは難しい設計です。
練習環境
練習施設には20ヤードの鳥かご型ドライビングレンジがあります(写真下部)。
ドライビングレンジ横にはバンカー・アプローチ練習場も併設されています(写真下部)。
アプローチ練習場はINコースのスタートホールの近くにあり、常に利用者がいるような賑わいです。
アバイディングゴルフクラブソサエティの会員権について
2024年9月現在、コースによる会員募集は終了しており、現在は名義書換のみでのご入会が可能です。2021年4月から名義書換料(正会員)が33万円(税込)に値上がりしてしまったため、以降のゴルフ会員権相場は停滞気味です。ただ、P-CAP(PGM他コース在籍3年以上の場合名義書換料が半額)を利用されたい方やご夫婦でお洒落なコースを楽しまれたい方には候補に挙がってくるコースかと思います。
アバイディングゴルフクラブソサエティ(千葉県長生郡長南町竹林10)
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