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2025.10.17

Baycurrent Classic 2025(横浜カントリークラブ)観戦記

2025年、今年唯一日本で開催されたPGAツアー公式戦「Baycurrent Classic」。世界のトッププレーヤーが集結し、最終的にはザンダー・シャウフェレが優勝を飾ったこの大会の3日目を、横浜カントリークラブで観戦してきました。

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雨の中でも熱気冷めやらぬギャラリー
この日は朝から小雨がぱらつき、午後には本格的な雨となりました。それでもギャラリーの数は多く、PGAツアーの人気ぶりを改めて実感。横浜カントリークラブの水はけの良さも印象的で、雨が強まっても水たまりができるホールはほとんどありませんでした。

ただし、芝生の上はぬかるんでおり、ランも出にくくなったことで、選手たちは前日までとは異なるタフなコンディションに苦しんでいたようです。なかには傘をささずにプレーを続ける選手もおり、集中力の高さが感じられました。

PGAツアーは"撮影自由"という特別感
PGAツアー観戦の魅力のひとつが、写真・動画撮影が自由なこと。国内ツアーではなかなか味わえないこの開放感も、アメリカ流のエンターテインメントらしさを感じさせます。

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↑ウィリアム・モウ選手の緊迫したバンカーショット(左ドッグレッグNo.09)

さすがはPGAツアーというべきか、雨天にもかかわらずギャラリーの熱気は衰えません。横浜市街地に位置する横浜カントリークラブの抜群の立地も、その集客力を支える大きな要因です。

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↑↑松山英樹選手の組は、大勢のギャラリーが一緒に移動していました(写真は500Y超えのドッグレッグNo.14)。

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↑↑No.15(387Y)の松山選手のセカンドショット。

出場選手の視点から見ても、環境面での利便性は非常に高いと言えます。近年はみなとみらいエリアに外資系の高級ホテルが次々とオープンしており、高速道路を利用すれば会場までは15〜20分ほどでアクセス可能です。そのため、選手にとっても移動の負担が少なく、日本でPGAツアーを開催するにはまさに理想的なロケーションと言えるでしょう。

一方で、少し残念だったのはシャトルバスの運行が相鉄線・二俣川駅のみだった点。最寄りの東戸塚駅からは徒歩のみで(駅からはなだらかな斜面を下がってから上るので結構大変)、東戸塚駅からも運行があれば、さらに多くの来場者が見込めたのではないかと感じます。

VIP施設が圧巻! "大人の社交場"として進化した会場
もっとも驚かされたのは、コース内に設置されたVIPエリアや各種施設の充実ぶりです。

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昨年同じく横浜CCで開催された「横浜ミナトチャンピオンシップ」と比較しても、今年は観戦施設が大幅に進化。まさに「世界最高峰のプレーを生で楽しむ大人の社交場」というコンセプトが随所に感じられました。

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クラブハウス前には複数の特設建物が並び、飲食ブースやラウンジ、観戦デッキなども充実。「ゴルフを見るだけの大会」ではなく、「一日を楽しむイベント」としての完成度が格段に上がっていました。

世界のトップが挑む、タフな横浜カントリークラブ
横浜カントリークラブは普段から戦略性の高いコースですが、バックティーからの設定となるPGAツアー仕様は別格。全ホールがフルバックとなり、距離・精度・マネジメントすべてが求められるタフなセッティングでした。選手たちが苦戦しつつも果敢に攻める姿は、まさに世界最高峰の舞台にふさわしいものでした。

単なる試合観戦にとどまらず、非日常の空間で一日を過ごせる――それがBaycurrent Classicの大きな魅力です。

来年以降も日本開催が続くことを願いつつ、次は晴天の中で世界のプレーを楽しみたいと思います。

横浜カントリークラブ(神奈川県横浜市保土ヶ谷区今井町1025)

日記