2013.04.04
名義書換料 525,000円を4月1日から一気に0 円にすると発表した埼玉県の「さいたま梨花カントリークラブ」、
久々に強烈なインパクトのあるニュースでした。
名義書換料が0円になって まだ1週間も経っていませんが、買いが殺到しています。
発表前は買いの勢いは弱く、売却できても2,3万円だったのが、1週間もたたずに10万円以上の相場が付いています。
市場の反応はきわめて当然です。
多くのコースが相場に比べると高額の名義書換料負担を強いているため、
□名義書換が進まない(新規メンバーが増加しない)
→□休眠会員が増える
→□ゴルフ場の活性化が進まない
という悪循環に苦しんでいます。
名義書換料収入が大きなウェイトを占めるので簡単には減額できない、というのが実態ではないでしょうか。
今回のさいたま梨花カントリークラブ名義書換料0円の決断は名義書換、ゴルフ会員権市場、
ひいてはゴルフ場運営に大きな流れを造る嚆矢になるような気がします。
【新規入会者の平均像】
月に3回、年間36 回プレー、年2回ビジターの方を同伴
メンバフィ7,000円×36 回/年+ビジターフィ15,000円×3名×2回/年=342,000円
【名義書換料を0円にした場合の想定書換件数】
月間20件×12か月=240件/年
【名義書換料を0円にした場合の想定売上】
342,000円×240件=約8,200万円
ゴルフ場経営の現場で苦労されている方からはこんな声が聞こえてきそうです。
・「アクティブユーザーが増え、年間約8,200万円の売上貢献!」は机上の空論ではないのか?
⇒お答えになるかどうかはわかりませんが、名義書換料を減額したコースのデータをお見せしたいところです。
・営業収入で経常黒字にするのが健全ではないのか?
⇒「経常黒字必須」→「ゴルフ場間の競争も激しくプレー単価の低下」→「空き枠の受け入れ」→「ネットゴルファーの受け入れ」→「ハーフ3時間」→「購入者敬遠」、の負のスパイラルに陥っているのではないでしょうか。
最近の埼玉梨花カントリークラブへの購入ニーズを考えると「最終的にはゴルファーが決める!」と思えてなりません。
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