BLOGスマートゴルフを目指して

2010.03.31

喫水線を割り込む

先日あるコースの取引をしました。ご購入で金額は75,000円、手数料9,975円で85,000円弱です。
ごく普通の取引です。しかしちょっと違うのはこの会員権証券の額面が10万円という事でした。

平成15年発行なので25年には満期になります。
ここまで書けば詳しい方は何を言いたいのかすぐお分かりになると思います。

ゴルフ会員権ビギナーの方のためにもう少し詳しく書くと、このゴルフ会員権は証券の額面が10万円で

平成25年には満期になり、請求すればゴルフ場から返還されるのです。もちろんその時点で

市場の相場の方が高ければ市場で売却も出来ます。

当然返還される金額より安く売る人はいませんから相場が預託金額より安くなる道理はありません。

ではなぜ今、預託金額以下で売却する人がいるのか?それは売却した方が税金の還付が

受けられるという事なのです。昔バブルの頃に高値で入会したゴルフ場が破綻し経営が変わって

更生計画の下預託金のカットがなされます。その金額が今回の10万円なのですが、

高値で購入した方は10万円で売ろうが、75,000円で売ろうが還付額はさして変わらないことになるのです。

「喫水線を割り込んでる」と強く思います。ゴルフ会員権はそこまで痛んでいるのか。

 

ビギナーの皆さん!
「一人でぶらっと行けて」、「自然の中で過ごせて」、「ふかふかの芝生の上を歩けて」、

「楽しい競技会に参加出来て」、「一晩の銀座での飲食費用で1カ月遊べて」のゴルフ会員権が

3年後に返還される金額より安いんですよ!!

詳しい方は3年後に必ず返還される保証はないだろうとおっしゃると思います。
更に書換料が持ち出しだし、年会費もかかるからねとも。

ですが新証券の発行者は日本で1,2位を争うゴルフ場運営企業で、更生計画もかなり細かいチェックを

受けて認可されてるはずですからカット後の額面金額を返還しないのは裁判所の許可が必要です。

書換料は普通持ち出しですよね。

相場以上の最低保証が付いたゴルフ会員権。

売る方に事情があるとはいえこれは明らかに逆バブルといっていい現象ではないでしょうか。
 

会員権相場