自身の力量を上げるには最適!女子プロ開催コースの東名カントリークラブ

2023年09月27日(水)

今回はジュニア大会の練習ラウンドへのお付き合いということで、静岡県の東名カントリークラブに6年ぶりに行って参りました。週末シングルゴルファー見聞記では初めて静岡県のゴルフ場を取り上げます。毎年10月にはLPGAのスタンレーレディスが開催されており、そこかしこにポスターや横断幕が貼られて華やかでした。

東名高速道路・裾野インターから約20分でクラブハウスに到着。ICからコースの途中にはコンビニエンスストアもあり、ラウンド前の買い物もできて便利です。ただし、静岡県下にお住まいでアクセスしやすい方は気にならないかと思いますが、都心方面からアクセスされる方は、東名高速に苦手意識があると、少しストレスが溜まるかもしれません。

クラブバスは土日祝日のみ三島駅との往復バスが出ているとのことでした。

総評-東名カントリークラブをラウンドしてみて-
端的にまとめると、東名カントリークラブは「距離、レイアウト共に、ビギナープレイヤーでもローハンデプレイヤーでもゴルフを楽しめる」コースと感じました。

トーナメントコースなので、変にトリッキーなところはありません。また、距離は短かったり、極端に長かったりすることもなく、ラッキーホールもありませんので、ビッグスコアは出にくいと思います。

会員になって何度も東名CCでプレーをし、自分の思ったショットを試して上達を確認するには最適なコースかと思いました。

以前は2グリーンだったそうですが、1グリーンに改良したせいか、グリーンの凹凸が気になるところもありました。が、総じてメンテナンスはきちんとしており、接待でプレーしても不満はないかと思います。

何よりも、スタンレーレディス開催コースであるということが一定のステータスかと思います。

◇クラブハウス
クラブハウスはトーナメントコースということもあり風格があります。豪奢ではないですが、外見も内装も綺麗ですので、接待やデートにも使いやすいと思います。

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◇当日のラウンド-裾野コース&桃園コース-
東名カントリークラブは愛鷹コース、裾野コース、桃園コースの計27ホールです。愛鷹コースが距離的には一番長いですが、レイアウト的には一番素直な印象。裾野コースは短い分、打ち上げとタイトなホールが多く、スコアメイクが難しい印象。桃園コースは距離のメリハリがあるので、長いホールで耐え、短いホールでどれだけスコアを稼ぐかという印象があります。

今回は裾野コース→桃園コースでのラウンドです。
台風一過で快晴かと思いきや、曇天のため残念ながら富士山は拝めずのラウンドとなりました。

グリーンはベントの1グリーン。10.0Ftと少し早めのセッティングでした。以前に何度かラウンドした際は富士山からの目が気になりましたが、なぜか6年ぶりの今回はそれがあまり感じられませんでした。

ティはジュニアの大会フォーマットに合わせて、白ティでラウンドしました。10:15裾野コースからスタートです。

<裾野コース>
出だしの1番ホールは軽い打ち上げのミドルホール。右サイドが林とフェアウェイバンカーでタイトに見えるが、思い切って右サイドを狙った方がセカンドは打ちやすい印象。

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距離も短く、大きな罠は無いので朝イチの好発進にはもってこいのホール。セカンド残り150Y 10Yの打ち上げ。

2番は打ち上げ右ドッグレッグのやや長めのミドルホール。ドローヒッターには打ちにくいレイアウト。左サイドにはフェアウェイバンカーがあり、距離も残ってしまうので右側斜面スレスレからフェアウェイ右サイドを狙うのがセオリーかと。

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セカンド残り145Y 15Yの打ち上げ。

3番はただひたすら打ち上げの短いロング。実際にはそれほど狭くはないのだが、視覚的に非常にタイトに見え、両サイドOBなためプレッシャーは大きい。

欲張らずにパーオンすることが重要なホールと感じた。セカンド残り280Y、30Yの打ち上げ。

4番は軽い打ち上げの145Y級のショート。何てことないレイアウトなのだが、グリーンを囲んでいるバンカーが曲者。ピン位置に限らずセンターセオリーか。

5番は谷越え、若干打ち下ろしの長めのミドル。

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パっと見では左サイドから攻めていきたくなる。しかし、セカンドは砲台グリーンをバンカー超えで狙わなくてはならないため、距離は残るが右サイドから攻めるのがセオリーだと感じた。セカンド残り170Y。

6番も谷越え、175Y級のショート。
手前のバンカーが大きく口を開け、グリーンも横長なので距離感が異常に捉えづらい印象。
とにかくワンオンすることを最優先と言ってもなかなか厳しいホールと言える。

7番は見晴らしの良い打ち下ろしのミドル。
裾野コースでは最も素直なレイアウトに感じる。フェアウェイバンカーが若干の緊張感を持たせるが、入れてしまってもややこしいバンカーではなく、セカンドで充分グリーンを狙える。セカンド残り140Y 10Yの打ち下ろし。

8番はダラーっと打ち下ろしの短いロング。
ロングヒッターは充分2オン可能だが、グリーン手前に池があるのと、ティショットによっては左足下がりになるので、大叩きに繋がる可能性も秘めている。

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某有名女子プロがトーナメントでアルバトロスを達成したのがこのホール。セカンド残り230Y 20Yの打ち下ろし。

前半の最終9番は、何となく最終ホールっぽくないなあという印象の左ドッグのミドル。距離もそこそこあるのと大きなフェアウェイバンカーとガードバンカーがあるため、最後の最後で大叩き、という罠がありそうに感じた。

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セカンド残り180Y 15Yの打ち下ろし。

裾野コースの印象は冒頭の通り距離的には短いホールが多い反面、打ち上げ、打ち下ろしがハッキリしていてドッグレッグも多く、初見ではなかなか気持ちよくプレーできないかもしれません。

ただ、罠となるポイントはハッキリしているので何度もラウンドすれば良いコースだなあと感じながらプレーできるコースだと思います。

<桃園コース>
後半スタートの1番は190Y級の長いショート。
グリーン右サイドは大きなバンカーが待ち受けているので、ロングアイアンがスライス気味のゴルファーにとっては鬼門と言える印象。

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ここが朝イチのスタートホールだったらその一日がガラっと変わるだろうなあと感じた。

2番はセカンド地点から打ち上げとなるロング。
パっと見では左サイドには打ちたくないと思えるのだが、右サイドのちょうどよいところにフェアウェイバンカーがあるので、2オンを狙わないのであれば左サイドの方が安全。

サードショットは更に打ち上げで距離感が掴めないため最後まで気の抜けないホール。セカンド残り300Y 打ち上げ35Y。

3番は軽い打ち上げのミドル
レギュラーティとバックティとでは印象が全く異なるホール。レギュラーティの場合は左サイドのOBが浅いが、そこだけ気を付ければサービスホールと言える。ロングヒッターであればグリーンすぐそばまで届く。

バックティの場合は420Y級の谷越えミドルになるので、バックティの場合にはむしろ最難関のミドルになると想像できる。セカンド残り60Y 打ち上げ10Y。

4番は打ち下ろしのミドル
パッと見ではフェアウェイバンカーが気になる。ただ、それを気にして左右に逃げるよりは、ど真ん中にショットして、バンカー入ったら入ってしまったと開き直るのが良いと感じた。

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セカンド残り115Y。

5番は右ドッグレッグのミドル
左サイドは見た目より浅いため、狙いは右の林越えではあるが、右も段の上はすぐにOBなので欲張りは禁物。

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林をショートカットできれば残りはウェッジの距離だが、左に逃げた場合にはそこそこの距離が残る。セカンド残り110Y

6番は打ち下ろしで見晴らしも良いミドル。

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とにかくフェアウェイど真ん中を狙えばパーオンは容易。セカンド残り120Y。

7番は広々とした打ち上げの125Y級のショート
グリーン面が見えないのがストレスではあるが、手前のバンカー以外に罠もなく、距離感合わせて気持ちよくショットすればワンオンできる。

8番はゆるやかな打ち下ろしのミドル
左右がタイトに見える上、フェアウェイバンカーが両サイドにあるため、気持ちよくショットできない雰囲気が漂う。

フェアウェイに置いてさえしまえば打ち下ろしのセカンドはノンストレス。セカンド残り125Y 打ち下ろし5Y

最終9番は、ティショットが豪快な打ち下ろしの長いロングホール。

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セカンド以降はダラダラと打ち上げていくため、ヤーデージより距離を感じる。大きな罠は無さそうに見えるが、絶妙なところにバンカーが配置されているので、安全なところを確認し、きっちり狙ってパーオンしたいホール。セカンド残り290Y 打ち上げ20Y

桃園コースの印象は広々としてショットしやすいホールが多かった印象。
ドローヒッターよりフェードヒッターの方がイメージは良いのではないかと感じた。

◇レストラン
ほぼ最終組ということもあり空いていたので何とも言えませんが、スタッフの方の対応も食事の価格、質共に満足でした。お蕎麦の大盛りは本当に大盛りサイズでビックリしました。

◇競技
月例はA,B,Cの3クラス分けでその他競技も盛んに行われているとのこと。

◇予約
電話とオンラインでの予約になるとのこと。
土日祝でも1ヶ月前であればビジターでもGORA等のネット予約サイトから予約ができるようなので、ラウンドしてみたらビジターばかりということにもなるかもしれません。

◇プレー進行
当日は練習ラウンドのゴルファーが多かったせいか、どのホールも1組待ちというのが続きました。通常はどうなのかを聞いたら土日はこんな感じというコメントでしたので、詰込み過ぎとまではいかないまでも一定の待ち時間は覚悟した方が良いかもしれません。

10:12 スタート(裾野)
12:20 前半ホールアウト

13:35 後半スタート(桃園)
16:10 後半ホールアウト

当日はこのようなプレー時間でした。

◇練習場
300ヤードはあるかと思われる練習場。
打席数が豊富なのはもちろんのこと、練習場もコースと同様にきちんと刈り込まれており、ここもさすがと感じました。
アプローチ、バンカー練習場もあり、練習設備としては十分と言えます。

◇最後に-東名カントリークラブ会員権をご検討の方に-
・東名高速が苦にならない方
・シングルハンデを目指している方
・たまには友人なども誘ってラウンドしたい方

であれば現在のゴルフ会員権価格、名義変更料であれば間違いなく検討すべきコースだと思います。

東名カントリークラブでしばらくゴルフしていれば自ずと実力アップに繋がると思います。トリッキーなコースでOB連発、スコアが出たり出なかったり、やたらと距離が長くてスコアメイクが難しかったりというコースではないので、力量に忠実にやればちゃんとそれなりのスコアが出るコースだと思います。

またビジター料金もそれほど高くない反面、トーナメントコースであるという魅力がありますので、ご友人をお誘いしても恥ずかしくないどころか誇らしさもあるかと思います。

私自身も自宅からもう少し近ければ、、、、と思いながら帰途につきました。

東名カントリークラブ会員権相場