グリーン(A・B)によって攻め方が変わる立川国際CC奥多摩コース

2023年07月31日(月)

3回連続して埼玉県のゴルフ場が続きましたが、今回は東京都の立川国際カントリー倶楽部を取り上げたいと思います。前々から立川国際カントリー倶楽部に行ってみたいと思っていたので、念願叶ってのラウンドになりました。

圏央道・日の出ICからコースまで約10分。コースは街中に位置しており、ゴルフ場手前にはコンビニエンスストアもあり、絶好の立地です。自宅最寄りの東名高速・横浜町田ICから1時間で到着しました。

同伴頂いたメンバーさんは初台にお住まいで、中央道で来られたかと思いましたが、下道でもあまり時間は変わらないとのことでした。クラブバスもJR福生駅から15分、1日8往復ほどしているので、電車ゴルファーにも優しいゴルフ場と言えます。

この時点で都内在住のゴルファーは必見のゴルフ場と言えると思います。

総評-立川国際カントリー俱楽部・奥多摩コースをラウンドしてみて-
立川国際カントリー倶楽部は、草花コースと奥多摩コースの計36ホール。同伴メンバーの方曰く、「草花は奥多摩に比べてアップダウンが抑えられていて距離が若干長め」、「奥多摩はヤーデージ自体は短くなっているが、打ち上げが多いため短くは感じない」とのことでした。

年配のメンバーさんには草花コースの方が人気があるとのことでした。ただ、草花と奥多摩は趣きが異なるので、どちらのコースもラウンドした方がよいとのアドバイスを頂きました。以前は草花の方が若干プレーフィも割高だったようです。

今回は奥多摩コースをラウンドしました。

奥多摩コースのラウンドを終えて感じたことは、当日のグリーン(A・B)によって、攻め方がガラッと異なってくるだろうなということでした。

セカンド・サードショットの際、ライの傾斜が激しく、かつ木が迫り出しており、フェアウェイからでもショットをする際にプレッシャーを感じることが多かったです。

グリーンが左のときは右サイドから、右のときは左サイドから、という対角でセカンドを
打てるようなマネジメント力がないと、スコアメイクにつながりません。せっかく1stでフェアウェイど真ん中のナイスショットを打ったとしても、ここからどうやってグリーンを狙えばいいのかというホールがかなり多くありました。

コースを熟知していることと技量、マネジメントの差がスコアに直結するというメンバーシップコースらしいレイアウトだと思いました。

一方で、今回ラウンドした奥多摩は、事前の情報以上に「下ってから打ち上げ」というホールがかなり多く、かつ打ち上げも傾斜がきついホールが多かったです。

赤ティ、白ティがそれほど前方ではないので、女性ゴルファーやシニアゴルファーには好まれないコースではないかと感じました。

◆クラブハウス
最近建て替えたのかなと思えるくらい外見は綺麗なクラブハウスでした。お客さまや友人を招いても誇れるいで立ちだと思います。

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内部も程よく綺麗にまとまっており、36ホールあるには少し浴場が小さいかとも思いましたが、ストレスを感じるほどではありませんでした。

◆大型の充実した立川国際CCのドライビングレンジ
コースに到着して真っ先に目にするのはこの練習場ではないかと思います。奥行260Yで、100Yのところまで天然芝の綺麗な練習場です。

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バンカー練習も可能となっており、ラウンド前、ラウンド後の練習には良い環境です。

練習場のところにゴルフパートナーさんの表記があるので何故だろう?と思っていたら、ゴルフパートナーさんが練習場を運営されていているそうです。クラブハウス内のショップにもゴルフパートナーさんの表記があります。

もしやと思って確認しますとやはり中古クラブをラウンドで試打できるとのこと。これはゴルファーにとって非常に嬉しいオプションだと思います。

私はあまりクラブを変えないのですが、普段と違うメーカーのものを打ってみたい、少し柔らかいシャフトで打ってみたいというときには良いと思いました。

練習場でどれだけブンブン振り回すより、慣れたコースで普段のドライバーならあそこまで飛ぶというイメージのまま、他のクラブを打ってみるのが非常に参考になるでしょう。

当日の奥多摩コースでのラウンド
ラウンド当日は警報級の酷暑でかつ遅い時間のスタートだったため、キャンセルが続出。メンバー歴10年の方との2サムになりましたが、却って色々を教えて頂き勉強になりました。

グリーンはサブのBグリーン。ティはレギュラー(青)でラウンドさせて頂きました。

<奥多摩コース・IN>
出だしの10番ホールから、奥多摩コースはこういうコースなのです!と言わんばかりの打ち上げのやや左ドッグレッグのミドルホール。

パっと見だと、斜面に向かってズドンと打ち込むようなイメージなので、朝一でこのホールはしんどいな・・・というのが初見。

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左ドッグレッグではあるものの、左の林がどうしても気になってしまいました。そのため、とにかく真ん中からやや右に打てば良いのだろうと思い、朝一にショットすると、ストレートのナイスショットでフェアウェイの右サイドに。。。。

と思ったら見た目以上にドッグレッグが効いているようで、右のラフまで突っ込んでいってしまいました。

メンバーの方に聞いてみたところ、ここはあえて左サイドスレスレを狙うのがセオリーとのこと。見た目で判断してはダメなのね、と反省。

セカンドは打ち上げ込みで160Y(140Y+打ち上げ20Y)でした。ヤーデージ的には370Yと大したことはないのだが、セカンドの打ち上げは約20Y。

左足上がりということもあり2番手上げても足りないセカンドショットとなりました。

そしてなぜか、10番ホールは1グリーンでした。

グリーンは18H総じて変なアンジュレーションもなく、基本的には受けグリーンなので、奥から早いということだけ意識すればそれほどてこずるグリーンではありません。

11番ホールはストレートのやや短いミドル。

初見では右が斜面になっているので、左サイドに打ちたくなるレイアウトに感じるが、左のOBが広そうに見えて実は浅く、欲張らなければ右サイドを意識しておいた方が無難なホール。

上って下ってのブラインドになっているので、着弾以降が見えづらいが、そこからは更に上りのセカンドショットとなる。セカンド残り打ち上げ込みで115Y(105Y+打ち上げ10Y)

12番はバックティでも430Yのかなり短いロング。
かなり短いロングなので池などの罠があるだろうと思っていましたが、特に大きな罠はありませんでした。ダラダラと上っていくこととセカンドをレイアップした場合にハマってしまいそうな中央のバンカー(350Y付近)以外には罠はなく、明らかにサービスホールだと思ったのだが、HDCPは4のホール。

セカンド上り込みで205Y。(190Y+打ち上げ15Y)ドライバーが飛ぶ方なら余裕で2オンできます。

13番は見た目がものすごく打ち下ろしに見える右ドッグレッグの短いミドルホール。
170Yくらいまでずっと下っていて、そこから強烈な上りになっているため220Y以上打てばほぼフラットとも言える変なレイアウト。

とはいえ、そこから更に上っているのでセカンドは完全に打ち上げ。セカンド残り打ち上げ込みで80Y(70Y+打ち上げ10Y)。

短いとはいえ、グリーンの左サイドは即OB。左足上がりのウェッジという引っかけやすい状況のため、ここでセカンドOBは多いのだろうなという印象。

そして、セカンドショットの打ち上げはどこまで続くんだ、、、、と思い始めたホール。

14番は10番と似ているような、いや12番もこんな雰囲気だったと思えるような、パっと見だと打ち下ろしから突然上りになるごく短いミドルホール。

右にさえ行かなければどうにでもなるサービスホール。セカンド残り60Y。

15番は145Yのショート。ここで「あれ?ようやく1つ目のショートか?」という印象。
下って上って(何回目?)ではあるがほぼフラット。

バンカーに囲まれている以外は大きな罠もないので、距離だけ合わせてティショットできれば大崩れはない。

16番はほぼフラットのごく短いミドル。ただ、曲者はフェアウェイ真ん中にあるバンカー。ティショット210Y~230Yだとバンカーに掴まる。逆を言えばロングヒッターなら1オンも狙える。

私はお約束通りバンカーにハマり、セカンド残り60Yのバンカーショット。普通にマネジメントするのであれば180Y~200Yで、センターセオリー。残りセカンド80Y残しが良いと思われる。

17番は160Y級のショートホール(Aグリーンだとプラス40Y位あるので全く趣きが異なる)。打ち下ろしが20Yほどあるのでクラブ選択が重要。

よほどのミスショットをしない限り大叩きはない。メモに打ち下ろしと書いたのは初めてのような気がする・・・。

前半最後の18番は打ち下ろしかつ距離的にも短いロング。
これは絶対に罠があるだろうと思って確認。ひたすら下りの上に、グリーンの手前至近に池が鎮座。

フェアウェイも途中で途切れていて、ティーショットを230Y以上飛ばしてしまうと、猛烈な左足下がりのラフから池超えで2オンを狙うというハメに。

私はセカンドが残り170Yだったが、このパターンで何とか2オンできました。10回やって2回乗れば御の字のイチかバチかショットであったことは事実。

普通は池の手前にセカンドショットをして、3打目が勝負なのだろう・・・と思いきや、意外と3打目付近も池の直前まで左足下がりのライが続いており、むしろシャンクしたり手が緩んでトップしたりすることが多発するのではないかとも感じた。

ここが競技の最終ホールだとドラマは起きないけれど、ストレスフルな最終ホールであることは間違いないと感じた。

<奥多摩コース・OUT>

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後半スタートの1番はもはや恒例となった「下って上って」の距離のあるミドルホール。

Bグリーンの場合は、左サイドにティショットしてしまうとかなりスタイミーになる。後述しますが、林の木がせり出しすぎ・・・というのを改めてここで実感。

Bグリーンなら右サイド、Aグリーンなら左サイドにティショットするのがセオリーと思われる。セカンド打ち上げ込みで200Y(180Y+20Y打ち上げ)。

2番はやや打ち上げが入った平坦な150Y級のショート。Bグリーン使用日でもここはAグリーンを使用するらしく、当日もAグリーン。

このショートも特段の罠もなく、手前のバンカーだけ気を付ければ無難。

3番は途中から打ち下ろし(初!)の右ドッグレッグ。やや長めのミドルホール。ここもBグリーンの場合は左サイド、Aグリーンの場合は右サイドに打っていかないとセカンドショットに技量が必要となる。

セカンド残り打ち下ろし込みの135Y(145Y‐10Y打ち下ろし)。

4番も3番に続いてのダラダラとした左ドッグレッグ打ち下ろしの長めのミドル。

フェアウェイの傾斜が右に流れているのでフェアウェイ狙いは左の林スレスレもしくはドローでセンターからやや左サイド狙い。セカンドは打ち下ろし込みで160Y(165Y‐5Y打ち下ろし)

5番は戻ってきました打ち上げの短いミドル。

明らかに右サイドが危険な匂いを漂わせているが、左も斜面ではあるので、センターにきっちりティショットする必要がある。

それ以外は何の罠もないダラっと上りのホール。セカンドは打ち上げ込みで残り120(110Y+10Y打ち上げ)。

6番はただひたすら上っている超打ち上げのロングホール。

ヤーデージ的には長くはないロングだが、精神的にはものすごく長く感じる。とにかく左右に曲げるとややこしいので距離を欲張らずセンター、センターで頂上を目指すことが重要。セカンドは270Y(235Y+35Y打ち上げ)。

7番もロングホールだが今度は打ち下ろし。パっと見だと猛烈な打ち下ろしに見えるが、下って上ってなのでそれほど打ち下ろしの恩恵は受けない。

セカンド以降はダラっと下っているだけなので、フェアウェイをキープさえすればバーディは取りやすいロングだと感じた。

セカンド残り打ち下ろし込みで260Y(270Y-10Y打ち下ろし)

8番はこれまた下って上っての谷になっている120Y級の短いショート。谷を気にしなければ特に何も罠のないショートホール。

最終の9番はよくあるひたすら下りのミドルホール。とはいえ、何か解放感はなく視覚的には狭く見える。

Bグリーンの場合は右サイドにティショットしないと左サイドにある木が邪魔。

Aグリーンの場合は左サイドでも全く問題ない。
ティショットが転がりに転がって、セカンド残り100Y(110Y-10Y打ち下ろし)

◇レストラン
時間帯のせいか空いていたので何とも言えませんが、スタッフの方の対応も食事の価格、質共に満足でした。

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◇競技
同伴のメンバーさんに確認したところ、月例はA(HD15下)、Bの2クラス制。

研修会含めその他競技も盛んで、月例は毎回キャンセル待ちになるとのことでしたが、直前にはなるものの、ほとんどがキャンセル待ちで参加できるとのこと。

◇予約
電話とオンラインでの予約になるとのこと。オンラインからもメンバーの一人予約が可能とのことでした。
また、今回同伴のメンバーさんは、事前には予約をせず、当日直接コースに来場されてラウンドをされているとのことでした。

空き枠に入れて貰うようにしているが、土日のラウンドであってもこれまで一度も入れなかったことはないとのことでした。

メンバーシップコースとしての良い部分だと思いました。

◇プレー進行
酷暑下での遅いスタート時間ということもあり、前も後ろも全くいない状態で、かつ2サムだったのでスイスイのゴルフでした。(最後の3ホールで追いついてしまい少し待ちましたが)。

通常時はというと各ホール待ち待ちということは無いものの、詰まる箇所がいくつかあり、1組待ちやコンペが入っているときは2組待ちということもあるとは仰っていました。

当日の昼食時間は1時間でしたが、「え?長いなあ」というのが同伴者の弁

通常は40分~45分くらいとのことでしたので、恐らくは我々が2サムなので前の組との間を空けるために昼食時間を長めにしたのではないかと思いました。

09:50 スタート(奥多摩IN)
11:55 前半ホールアウト

12:57 後半スタート(奥多摩OUT)
15:10 後半ホールアウト

当日はこのようなプレー時間でした。

◇最後に
同伴したメンバーさんからはラウンド後の挨拶の際に「奥多摩だけ立川国際を評価するのではなく、次回は草花も廻ってみて」とのことで、草花はかなり趣きが異なるのだろうなという印象でした。やはり初見の人は奥多摩コースにはあまり良い印象を抱かないのだろうなと感じました。

接待に使うなら草花コースなのかもしれないです。機会があれば草花も廻ってみようと思います。

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立川国際カントリー倶楽部会員権相場(東京都あきる野市草花2390)