メリハリのある砲台グリーンが面白いクリアビューゴルフクラブ

2024年04月15日(月)

直近3回の御殿場東名→飯能くすの樹→長太郎とPGMグループのコースが続いていましたが、今回も千葉県のクリアビューゴルフクラブにお伺いしました。

ネット予約サイトの口コミを見る限り、クリアビューGにそこまで期待をしていなかったのですが、ラウンドをしてみて、良い意味で期待を裏切ってくれました。

はじめに-ポジティブだった点
・常磐道・柏ICから10分程度で到着できる便利さ。
・河川敷とは思えないフェアウェイとグリーンのメンテナンスの良さ。
・昼食時間が長くとも1時間10分程度とのこと。
・ランチがホテル仕様のバイキング形式。
・PGMの特典が使える。

とはいえ、ネガティブな点もいくつかはありました。それらを含めて最後に纏めます。

◇アクセス
自宅のある横浜町田ICから東名→首都高→常磐道・柏インターチェンジで下り、そこから10分程度でコースに到着できる便利な距離

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↑クラブハウスとホテルが併設されているため、大型な建物のクリアビューゴルフクラブ&ホテル

ICを下りてから、コンビニエンスストアがいくつかありますので、買い物に困ることもありません

途中に案内などは見当たらず、突然入口の看板が出てきますので、ナビが無いと最初は通り過ぎてしまうかもしれません。

キャディバッグ置き場がフロントより少し先にあるのでこれも最初は迷うところかもしれません。

キャディバッグを降ろしてパっと後ろを見上げると、駐車場の2階が鳥かごになっている練習場が視覚に入ります。練習場の真下に車を置くのは少し勇気がいるかもしれません(笑)。

クラブバスも運行しており、つくばエクスプレスの「柏たなか」駅から往復7本走っているとのこと。秋葉原から35分、北千住から25分程度で、都内在住の電車ゴルファーには非常に便利なゴルフ場です。

◇クラブハウス
ホテルのフロントとゴルフのフロントは左右で分かれており、ゴルフのフロントは入って右側。案内はちゃんと出ているので、ここで迷うことはありません。

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↑エントランスに入るとチェックインがホテルとゴルフ場で別れる。

ホテルと併設しているからか、クラブハウスは小奇麗にまとまっており、女性でも全く気にならないと思います。

◇練習場
ショットの練習は先に紹介した駐車場にある30Yほどの鳥かご練習場。当たりを確認する程度になります。

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他方で、スタート小屋のところにはパター練習だけでなく、アプローチ練習場があり、砂は少ないですがバンカー練習場もあります。

ショットの練習場がもう少し大きければ、練習設備としてもかなり良いと言えるので少し残念ではありました。

後述しますが、クリアビュー攻略のポイントは、グリーン廻りにあります。そのため、ショットよりアプローチ練習をしておけという意思表示かもしれません。


◇当日のラウンド
クリアビューゴルフクラブは、ベントと高麗の2グリーンとなります。当日の使用グリーンは高麗。高麗はサブグリーン扱いなのかなと思ったら、河川敷の高麗グリーン特有のバサバサ感は一切ありませんでした。むしろ順回転で、きちんとパッティングできるかどうかが非常に重要であることを再認識させて貰える、良い高麗グリーンでした。

当日はメンバーとの同伴でしたが、同伴者の意向で白ティでのラウンドとなります。

ここで少し感心したのが、クラブハウス内の掲示に「ティ表記を変えます」とあり、今後はレディースティという表記をやめ、「赤ティに変更する」とのこと。

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↑写真はティマークの呼称変更のい説明表示。2024年4月から変更になったばかり。

こうした変更は最近他のコースでも増えている傾向にあります。コースによる利便性への改善姿勢というのは、メンテナンスや接客の良さに比例すると感じているので、スタート前から心地良い気分になることができました。

<OUTコース>
出だしの1番は「見晴らしの良いストレートのミドルホール」...と思いきや、よく見ると左に池とOBゾーンが待ち受けている意外にややこしいホール。

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クリアビューGは全体的に至極平坦な為、一見やや単調に見え、ハザードの存在確認や総距離感覚が難しいと言える。

よって右サイド狙いではあるが、右サイドには大きな木があり、セカンドの打ちづらさを助長することとなる。

かといって370Yと決して短いわけではないので、朝一のこのホールで、きっちりパーで上がれれば御の字ではないだろうか。良いホールである。

セカンド残り160Y

2番(高麗White:316Y)は短いストレートのミドル。高麗グリーン(左サイド)は木の影に隠れる形になるのと、左サイドはOBゾーンが続くので、右サイドからがセオリーではある。

が、ここもちょうど良いところにクロスバンカーが配置されているのが分かる。

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セカンド残り90Y

この辺りで、「ん?グリーンが砲台でキツくないか...」という印象を抱き始める。

3番(高麗White:378Y)は右ドッグレッグのミドルホール。
ティショットの前に、同伴のメンバーさんから「180Yくらいのところに、小川みたいなのが流れているから気を付けて」とのアドバイスを頂く。

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↑やや右ドッグレッグのミドル。砲台グリーンが面白い。

実際に行ってみると小川というより溝みたいなもので、あまり気にするレベルではないものの、すっぽりハマってしまうとアンプレせざるを得ないかもしれない。

右ドッグレッグで左側が狭く見えるので、右の林スレスレをいきたくなるところではある。しかし、意外と距離があり、またセカンドがスタイミー(特にベント)になるので、ここは距離を犠牲にしてでも勇気をもって左サイドを攻めるのが得策。

セカンド残り140Y

この3番のグリーンは手前の砲台がキツく、奥は意外と緩やかな砲台

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↑No.3の砲台グリーン。

振り返ると、クリアビューGはほとんどが砲台グリーンなのだが、砲台がキツいところと緩やかなところがハッキリしていている。「左が緩やかなら右がキツい」、「奥がキツいなら手前は緩やか」といった感じで、リズミカルというかメリハリがある。河川敷コースという単調さをそうした工夫で解消しているのかもしれない。

また、「外すならこっち」というゾーンが各ホールにあって、メリハリが効いている。自身のプレーでも同伴者のアプローチを見ていてもそう感じた。

河川敷だと全方位が砲台というグリーンが多いので、それを嫌うゴルファーが多いが、ここはコースをよく知って、その通りにマネジメントができるかできないかがポイントだという意図を強く感じた。

4番(高麗White:200Y)はショートホール。
高麗(左)グリーンは左に引っかけさえしなければ、何の問題もない平坦なショートホールと言えるが、奥の砲台は結構キツいので、できれば手前からというのがセオリー。

5番(高麗White:551Y)はやや右ドッグレッグの長いロングホール。

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↑広々していて気持ちが良いロングホールNo.5。

OUTコースで最も距離があるものの左右も広く大きな罠は全くないので、長いクラブをしっかり振っていける気持ちよいロングホール。

セカンド残り320Y。

6番(高麗White:474Y)も連続のロングホール。ただ、こちらは、距離が短い割に立木がフェアウェイにあり、S字っぽく見える。そのため、気持ちよく振っていくというよりマネジメントが必要

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とはいえ、短いロングなのでサービスロングと言える。2オンを狙うか、きっちりパーオンを狙うかでバーディを取れるホール。

セカンド残り245Y。

7番(高麗White:345Y)はほぼストレートのミドルホール。

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左手前に見える池を無駄に気にせず、欲をかかなければきっちり上がれるミドルホール。

セカンド残り135Y

8番(高麗White:355Y)もほぼストレートのミドルホール。
ディスプレイで見ると右サイドに池が見えるが、相当右に打ち込まない限り池にはいかない。と思いきや、同伴者2名が池に入れていたので、意外にハマりやすいのかもしれない。ここは高麗とベントの間にバンカーもあり、ともすれば大叩きしてしまうホールなのかもしれない。

セカンド残り145Y。

前半最後の9番(高麗White:162Y)は池越えのショートホール。
池越えではあるが、池からグリーンまでは充分距離があるので、タイトなつくりではない。高麗グリーンは完全に池越えとなり、右に防護ネットが見えるので少し打ちづらい印象。

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OUTコースの印象は、河川敷にありがちな同じようなホールを行ったり来たりという印象は全くなく、グリーンも全てメリハリの利いた砲台グリーン。また、グリーンにきちんと乗せることができたらしっかり止まってくれるメンテナンスの良さを感じた。

季節外れのみぞれ混じりの気候とはいえ、休憩時間は1時間半くらいかなと思っていたらまさかの50分。

同伴のメンバーさんに聞いたところ、お昼休みはいつも1時間前後、長くても1時間15分位で1時間を超えるのは稀とのこと。昨今の大衆コースは詰め詰めで1時間半が当たり前となりつつある中、これはかなりポイントが高いと感じました。

レストラン、食事については後述します。

<INコース>
後半出だしの10番(高麗White:380Y)は何の罠もないただのストレートな広いミドルホール。コンペなどはOUTスタートよりINスタートの方が参加者の印象が良いと感じる。

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セカンド残り140Y。

11番(高麗White:416Y)は視覚的に少し狭く感じる長めのミドル。

ここも少し狭く感じる以外は気になるハザードもないのだが、距離が見た目以上にあるので、無理にパーオンを狙うというよりマネジメントが重要。

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競技ではここでパーセーブできるかがポイントになりそうなホール。

セカンド残り195Y。

12番(高麗White:484Y)は短めのロングホール。右サイドが広そうに見えるが、ティショットがカート道でボールが跳ねてOBゾーンギリギリまで行ってしまった。センターセオリーできちんとパーオンしたいホールと言える。

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セカンド残り245Y。

13番(高麗White:367Y)は視覚的に右サイドが狭く見えるが、むしろ左サイドにいくとややこしくなると思われるミドルホール。

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グリーン手前に木があるので、上からズドンと行くセカンドが必要。

セカンド残り145Y。

14番(高麗White:140Y)は高麗グリーンだとバンカー越えの145Y級のショートホール。

見た目がバンカーのすぐ奥にグリーンがあるように見えるが、意外と間の距離はあるので、力まず縦距離さえ合わせられれば苦労はしない。

15番(高麗White:407Y)は若干右ドッグレッグに見えるが、ほぼストレートのミドルホール。

見た目以上に距離があるのと、風がいつもアゲインストになりがちなようなので、大きく大きくショットしていく必要があると感じた。

とにかくセンターセオリーでいけば苦労はない。

セカンド残り180Y。

16番は135Y級のショートホール。

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バンカーが気になるのと、結果論として奥にこぼしていたら厄介だったなという印象。罠はないのでこちらも縦距離合わせておけば何の問題もないショートホール。

17番(高麗White:461Y)は距離が短いロングホール。
ここは同伴者のメンバーさんも「サービスロング」と何度も言っていたので、恐らく全員バーディ狙いのロングホールなのだと感じた。

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↑終盤のサービスロングとしてぜひともバーディ狙いで行きたい。

実際にプレーしてみると短い、広い、確かにサービスロングと納得

セカンド残り200Y。

最終18番(高麗White:351Y)はストレートではあるが、左サイドがややタイトなミドルホール。

右サイドからいけば高麗でもベントでも全く問題ない。最終ホールっぽくはないが、大叩きすることも無いオーソドックスなホール。

セカンド残り120Y

INの印象はOUTに比べてちょっと単調かなという感じではあった。ただ、河川敷あるあるの同じレイアウトを行ったり来たりみたいなものではなく、それぞれが個性あるレイアウトではあった。

<総評>
総評としては、スコアは出やすいコースというネットの口コミはある意味正しいような気がした。

ただ、それはOBやバンカーが少ないから大叩きしないというだけで、安定して70台で廻れるコースかというとそこまで簡単ではないと感じた

ミスショットもある程度は許容されるが、何度も書いた通り、ほとんどが砲台グリーンのため、ラッキーでグリーン廻りまでいくことはあっても、オンすることはなかなか無い。

・ティショットを曲げずにきっちりセンターに打つこと
・セカンドを縦距離合わせて高さを出して打つこと
この二つを実践するにはかなりベストなコースと感じた。

気になったのは、木をかなり伐採してしまったのか隣りのホールからの打ち込みや、突然入り込んでくるプレイヤーが多かったこと。

若者ゴルファーに限らず、中年、壮年のゴルファーも打ち込み、入り込みは本当に危険なので、これだけはゴルフ場として、ゴルフをする人として守るべきことと思う。

◇レストラン
ランチはバイキング形式でソフトドリンク飲み放題、デザートも食べ放題。当日は和食だったが和食、洋食を日替わりでやっているとのこと。

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↑バイキング形式が人気のクリアビューゴルフクラブ&ホテルのレストラン

ゴルファーっぽくない人もいたので聞いてみると、ホテルの宿泊客やランチバイキングだけ食べにくるお客さんもいるとのこと。それもあってか味もメニューも満足のいく内容であった。

ガッツリしたものを食べたいという方には不向きではあるが、食べたいものを食べたい量だけ食べられるのは良いのではないかと感じた。

◇競技
月例はA、Bの2クラス分け
Bクラスのメンバーさん曰く、Bクラスは予約を入れて入れなかったことは無いとのこと。
一方でAクラスはハンデが落ちない形式なので、メンバーの数が多いという噂を聞いたことがあるとのこと。

倶楽部対抗戦にも出場しており、研修会もあるようなので競技をきちんとやりたいゴルファーにも向いている。

◇予約
PGMのゴルフ場なので基本は電話とネット予約。同伴者の方は何度か土日にコンペも開催したことがあるとのことだったので、意外に土日でも予約は取りやすいのかもしれない。PGMのサイトから一人予約もできる。

◇プレー進行
天候がさほど良くなかったからかもしれないが、ほとんど待ちもなくかなりスムーズにラウンドできた。また、前述の通り、休憩時間も短く、快適なゴルフだった。

10:01 OUTスタート
12:03 OUTホールアウト
12:57 INスタート
14:58 INホールアウト
お風呂に入り、15:30チェックアウト

こんな感じでした。

◇最後に-クリアビューゴルフクラブ&ホテルをご検討の方に-
PGMということで敬遠するゴルファーも多いかもしれないが、常磐道の柏ICから近く、クラブバスもあり、昼食時間が短い。そして、研修会もあって競技でもプライベートでも楽しめる

では、どこに不満が出そうかというと、「河川敷であること」の1点ではないだろうか。

それを気にしないゴルファーであれば、額面充当制度やPGMのP-CAPを使って名義書換料も安くなるので、一度はプレーをしてみるのが良いかと思います。

全体としてまとめますと、クリアビューゴルフクラブ&ホテルは、
・都内在住で車でも電車でも行きやすいゴルフ場を探している方
・昼食時間が長いゴルフ場に辟易している方
・どうせなら競技も真剣にやってみたいと考えている方
・PGMのゴルフ場で検討している方
・河川敷という言葉に抵抗感が無い方
に向いているコースだと思います。

クリアビューゴルフクラブ&ホテル(千葉県野田市瀬戸548)

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