2024年03月14日(木)
2024年度初めての更新となり久しぶりになってしまいました。今回はゴルフ仲間がメンバーである千葉県の長太郎カントリークラブにお邪魔しました。まだ筆者が競技ゴルフをやっていなかった10年ほど前に一度プレーしており、当時の記憶は「長い」、「グリーンが難しい」とあまり良い印象ではありませんでした。ただ、今回改めてプレーしてみて色々な面で素晴らしいゴルフ場であることが分かりました。
総評-長太郎カントリークラブをラウンドしてみて-
・10年前のプレーした際の印象とは異なり、非常によいゴルフ場だった
・INは白ティからも距離がたっぷりあり、シングルの方も苦労しそうなコース
・とはいえ、全体的に変な罠やトリッキーさは無いため、初心者や女性であっても嫌な思いをせずにラウンドできる
◇アクセス
横浜町田ICから東名→首都高→京葉道路→東関道の大栄ICで下り、そこから10分程度でコースに到着しました。横浜からだと成田空港の先にコースがあるため、少し旅行気分になります。
大栄ICを下りてから、コンビニエンスストアがなかったので、途中の酒々井PAなどで購入していった方が良いと思います。
エントランスから駐車場までが結構距離があるのはご愛嬌でしょうか。
◇クラブハウス
2021年にリニューアルされており、かなり綺麗になっていました。ロッカールームもレストランもピカピカでしたので、女性をお連れしても不満は出ないと思います。
↑リニューアルされたシックで落ち着きのロッカールーム
ストレッチルームなる部屋もありましたが中には入りませんでした。
◇練習場
練習施設はかなり充実しています。270Yを超える練習場とアプローチ練習場、大きな練習グリーンがあり、ラウンド前後の練習するには申し分ない環境です。
ただ、アプローチ練習場はメンバー限定です。
◇当日のラウンド
長太郎カントリーはOUT-INの18ホールで、グリーンは2グリーン。
当日はメンバーとの同伴でしたが同伴者の意向で白ティでのラウンドとなりました。
「長い距離を無理してラウンドするより、きちんとパーオンできる距離でやった方がゴルフは上達する」。正にその通り!と感じました。
当日はNewBentグリーン使用でIN→OUTでのラウンドです。
<INコース>
出だしの10番はダラっと上りのストレートのロングホールPar5。
↑右側がOBで、クロスバンカーが配置されている距離のあるスタートホール。
右サイドが広く、左サイドがタイトに見えるが、右サイドは浅いOBの危険ゾーン。距離も長いため、勇気をもって左サイドから攻めるべきだが、あくまで朝イチロングのティーショット。とにかくフェアウェイキープが良いと思われる。
セカンド以降もダラっと上りで、かつ大きな木があり気になるが、右に逃げるとOBゾーンが待ち受けるため、セカンドの距離感も非常に重要となる
グリーンはオーソドックスな2グリーンで、キレイにメンテナンスされており、傾斜通りに素直に転がる。
当日は9.5ftの表記ではあったが、他クラブよりよっぽど転がりは良いと感じた。
セカンド残り:320Y(+15Y)。
11番はこれまたダラっと上っているように見えるやや左ドッグレッグのミドルホール。
↑春になると桜がきれいなNo.11
ティグランドからの見え方からなのか、全員ドライバーショットが右サイドだったが、セオリーは左サイドがベスト。右サイドは少しズレるとがけになっており、OBゾーンが待ち受けるので要注意。
セカンド残り:155Y(+5Y)。
12番は190Y級のショートホール。
↑IN出だしのショートホールNo.12は正確性だけでなく飛距離も必要。
見晴らしが良いので、そこまで距離があるようには見えないが、実測でも190Yはたっぷりある。両サイドのバンカーに入れなければ大怪我はしない。
13番は右ドッグレッグの短いミドルホール。パっと見では右サイドのショートカットを狙いたくなるが、センターから左の方がセカンドは打ちやすい。
↑難易度が高いため、右グリーンの改修はあったものの、まだまだ速くて難しい長太郎CCのNo.13
ここで、10年前にラウンドした際の同伴者のコメントを思い出しました。当時も今回も手前にピンが切ってあったのだが、上からは全く止まらない。国内メジャーを何勝もしたNプロが取材でラウンドした際にこのホールで4パットして、「こんなに早くしたらゴルフじゃない」とボヤいて帰ろうとしたという逸話があるそうです。
というわけで手前からがセオリーなのだと思います
セカンド残り:120Y(+5Y)。
14番は打ち下ろしから打ち上げていく右ドッグレッグのミドル。ここも右サイドのショートカットを狙いにいきたくなる誘惑に駆られるが、あくまでフェアウェイをキープするべきホール。
↑あくまでもフェアウェイキープを心がけたい打ち下ろしNo.14
右サイドからだとセカンドはかなり難しく感じると思われる。グリーン手前に見えないバンカーがあるため、スコアメイクは大きなクラブで奥でもOKというマネジメントが求められる。
セカンド残り:180Y(+15Y)。
15番は谷越え打ち下ろしの175Y級のショートホール。
↑谷越えの為で距離もあるショートホール。長太郎CCのショートホールはどれも距離がある。
大きな罠は無いが、両グリーンの真ん中にバンカーが鎮座している。NewBent(左グリーン)の場合には、バンカーを警戒し過ぎの左サイドは要注意。
16番はダラっと下りでほぼストレートの長めのミドル。ここではじめてミドルホールでティグラウンドからグリーンが見えたような気がする。その分短くは感じるのだが、距離はたっぷりある
右サイドよりは左サイドが崖になっている為ベストではあるが、見たままで気持ちよくティショットするのが良い。
セカンド:残り155Y(-10Y)。
17番は打ち下ろしから打ち上げになる短いミドルホール。ティグラウンドからの景色はちょっと打ちづらいが、広さも充分なので欲さえかかなければ、サービスホールと言える。
↑打ちおろし&打ち上げのストレートのミドル。グリーン前のガードバンカーに気を付けたい。
セカンド残り:95Y(+8Y)。
前半最後の18番は右ドッグレッグのロングホール。最終ホールとして大きな罠もなく、気持ち良く振れる広さがあるが、距離は590Yとかなり長い。気を抜かずにきっちりパーで上がりたい。
↑右ドッグレッグの最終ロングホール。フェアウェイが広いため気持ちよく振れる。
セカンド残り:350Y(-15Y)。
INコースの印象は常に左サイドがセオリーだったかなという印象で、フェードヒッターの小生には少しストレスが掛かるコースではあった。ただ、白ティからでも距離にメリハリがあり、極端に難しくしているホールもなく、力量がそのままスコアに反映される印象を持った。
<OUTコース>
後半出だしの1番は右ドッグレッグの長めのミドル。左サイドからだとセカンドが210Y以上残るため、ここは勇気をもって右の山裾を狙うのがベスト。セカンドもそこまでタイトにはならないと思われる。
↑OUTコーススタートホールNo.1。フェアウェイが広々していて気持ちがよい。
OUTスタートだとこれが朝イチか、、、、と思える長いミドルホール。
セカンド残り195Y(+5Y)。
2番は極端に左ドッグレッグのロングホール。
↑No.2の2打目地点。まずは1打目をブランにフェアウェイキープしたいロングホール。
左に引っかけると即OBなので欲張らずに右に迂回するのが良い。セカンドも右に大きな木があり、プレッシャーが掛かるためここも最後まで気を抜けない。
セカンド残り280Y(+15Y)。
3番は打ち下ろしの145Y級のショートホール。何の変哲もないホールなのだが、微妙にバンカーが利いていて距離感が取りづらい印象。大きめに狙うのが良いかもしれない。
4番はやや打ち上げのストレートなミドルホール。
↑No.4の小高い丘前の2打目地点。グリーンの位置によってドライバーショットの攻め方が変わってくる。
ど真ん中にある小高い丘が気持ちよく打たせてはくれない。ドライバーがナイスショットするとちょうど丘の辺りになるのが最大の罠。グリーンによっては丘の左右どちらを狙うかを打ち分けることになるのかもしれない。
セカンド残り 160Y(-5Y)
5番はほぼストレートの短いミドルホール。目の前の谷以外は特に罠はないので、気持ちよくティショットするのが良い。
↑谷越えではあるが、ドライバーショットがうまくいけばそれほど難しくないNo.5。
セカンド残り120Y(フラット)。
6番は打ち上げ155Y級のショートホール。結構打ち上げているのでグリーン面は見えず、手前のバンカーがやたらと気になるため、距離感を掴みづらい。
ヘッドアップに気を付けて大き目なクラブできっちりワンオンさせる必要がある。
7番はずっと下りの短いミドル。
↑長太郎カントリーで唯一フェアウェイが狭く感じるNo.7。左は池の為、正確なショットを心がけたい。
今日唯一、「狭い」と感じたホール。左右に外すとOBかバンカーが待ち受けているので、あえてレイアップしてセカンド勝負というのも良いかもしれない。
セカンド残り110Y(-10Y)
8番は池越えストレートの短いミドルホール。池さえ気にしなければ、気持ちよくティショットして、楽にパーオンが狙えるサービスホール。
セカンド残り90Y(フラット)。
最終9番は右ドッグレッグの短いロングホール。左サイドに池がありプレッシャーがかかる。右サイドからいけば2オンも可能だが、グリーンによってはセカンドがタイトになる。
↑ドライバーを正面に打ってしまうと池にハマってしまう最終ホールNo.9。
ここも最後に欲張らなければ簡単にパーセーブができるため、最後の纏めとしては良い印象。
OUTの印象はINに比べて右サイドが狙いやすい印象だったため、楽にラウンドできた。セカンドの残り距離も、INに比べて狙いやすい距離感だった印象なので、INよりOUTの方がスコアメイクはしやすいと感じた。
◇レストラン
リニューアル後だったので清潔感が感じられる。
以前は中華が美味しいという話だったような気がするが(長太郎飯店)、特に中華に寄せたメニューではなく、他のPGMとほぼ変わらない印象。
◇競技
月例はS、A、Bの3クラス分けになっていて、かなり盛んにやっている印象。
↑ハンディキャップの基準(Sクラス、Aクラス、Bクラス)は2023年10月1日に改定されました。
当日ご一緒したメンバーも月例など各種競技に出場されているようで、キャンセル待ちになることがほとんどとのこと。ただ、待っていればほぼ競技に出場できるそうで、これも他のPGMコースと同様か。
◇予約
PGMのゴルフ場なので基本は電話とネット予約。同伴した長太郎CCメンバーに伺ったところ、ここ数年は良い時間帯の組予約が予約開始と同時に抑えられてしまい、コンペなど複数組の開催は難しいとのこと。
◇プレー進行
スタート時間が遅かったせいもあり、昼食時間も短くほぼストレスなくラウンドできたが、
メンバー曰く土日のゴールデンタイムは結構待ちが発生するらしい。
10:11 INスタート
12:20 INホールアウト
(昼食)
13:15 OUTスタート
15:58 OUTホールアウト
お風呂入って、16:35チェックアウト
こんな感じでした。
◇最後に-長太郎カントリークラブ会員権をご検討の方に-
PGMということで敬遠するゴルファーも多いかもしれないが、クラブハウスもキレイで、練習施設も整い、コースも誰もがラウンドしやすいため、都内東部や千葉県にお住まいの方には是非一度ラウンドして欲しいコース。
競技会も3クラスに分かれているなど充実しており、プライベートも競技も充分に楽しめるとゴルフ場と感じました。筆者の自宅から1時間以内だったら、間違いなくメンバーになりたいコース。
全体としてまとめますと長太郎カントリークラブは、
・成田方面でアクセスが良く、お手頃なゴルフ場をお探しの方
・スコアアップを目指し、月例もしっかりやりたい方
・PGMのゴルフ場で検討している方
に向いているコースだと思います。
長太郎カントリークラブ(千葉県成田市奈土1413-1)