ゴルフ会員権ネットブログ スマートゴルフを目指して

先日あるコースの取引をしました。ご購入で金額は75,000円、手数料9,975円で85,000円弱です。
ごく普通の取引です。しかしちょっと違うのはこの会員権証券の額面が10万円という事でした。

平成15年発行なので25年には満期になります。
ここまで書けば詳しい方は何を言いたいのかすぐお分かりになると思います。

ゴルフ会員権ビギナーの方のためにもう少し詳しく書くと、このゴルフ会員権は証券の額面が10万円で

平成25年には満期になり、請求すればゴルフ場から返還されるのです。もちろんその時点で

市場の相場の方が高ければ市場で売却も出来ます。

当然返還される金額より安く売る人はいませんから相場が預託金額より安くなる道理はありません。

ではなぜ今、預託金額以下で売却する人がいるのか?それは売却した方が税金の還付が

受けられるという事なのです。昔バブルの頃に高値で入会したゴルフ場が破綻し経営が変わって

更生計画の下預託金のカットがなされます。その金額が今回の10万円なのですが、

高値で購入した方は10万円で売ろうが、75,000円で売ろうが還付額はさして変わらないことになるのです。

「喫水線を割り込んでる」と強く思います。ゴルフ会員権はそこまで痛んでいるのか。

 

ビギナーの皆さん!
「一人でぶらっと行けて」、「自然の中で過ごせて」、「ふかふかの芝生の上を歩けて」、

「楽しい競技会に参加出来て」、「一晩の銀座での飲食費用で1カ月遊べて」のゴルフ会員権が

3年後に返還される金額より安いんですよ!!

詳しい方は3年後に必ず返還される保証はないだろうとおっしゃると思います。
更に書換料が持ち出しだし、年会費もかかるからねとも。

ですが新証券の発行者は日本で1,2位を争うゴルフ場運営企業で、更生計画もかなり細かいチェックを

受けて認可されてるはずですからカット後の額面金額を返還しないのは裁判所の許可が必要です。

書換料は普通持ち出しですよね。

相場以上の最低保証が付いたゴルフ会員権。

売る方に事情があるとはいえこれは明らかに逆バブルといっていい現象ではないでしょうか。
 

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理想を高く掲げても中々その思いを伝えることは難しい、最近そんな思いを強くしています。

売り希望20万、買い希望10万円の相場。15万円で購入の登録をいただければ、お互い5万円ずつ

歩み寄ったことになるので、すぐに中心値の15万円で成約できそうですがこれが中々うまくいきません。

 

売る方に聞くと19万円ならとわずかしか譲歩していただけないことがあります。

相場上昇期にはよくある話です。やはり現メンバーですから色々情報があるのだと思います。

他に売り物はないし、4万円程度の差額ならメンバーになればすぐ元が取れるし、10万円で仕入れて

19万円で売る訳でもないし、と思い買い手に19万円でどうですかと打診する事になる訳です。
 

完全仲介で鞘抜きはしておりません、手数料は9,975円のみです、世間の法に染まってないんです、

と幾らこちらの思いを説いてもそれは単なる価格のつり上げにしか映らないという厳然たる事実。


買われる方からすれば中心値で登録したのに何ですぐ19万円なんだよと思われて当たり前ですよね。
 

 何を持って妥当な中心値とするのか。全てはその1点に付きます。

「売り手、買い手の双方が納得できる価格」を続けるしかないとあらためて思います。
 

「背中を押す」という言葉があります。多少高くても無理矢理でも購入してもらった方が結局後で

感謝されるというのは長い経験で分かっているつもりですが、企業理念として価格交渉をしないと謳っている

以上経過報告にとどめたいと生真面目に考えてしまいます。

 

生涯の楽しみになりうるゴルフの会員権を気軽に持っていただくという「蓮の華」を追い続けて

今日も価格交渉ではない経過報告を続ける毎日です。
 

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「ああいう連中が来るとグリーンが荒れちゃうんだよなあ」
「そうそう」

電車で本を読んでいたら乗ってきたサラリーマン風の二人が車内広告を見ながら話していました。

二人が降りた後、その広告を見ると「ゴルフ未経験者歓迎」

「実際のコースでゴルフの講義、昼食、お土産付きで四千○○円」というコピーが躍っていました。
経験豊かなゴルファーが顔を顰めるのも分かりますがこれは中々素晴らしい試みではないかと思います。

ゴルフって喜び、楽しみが長く続く分、手軽には始められないのですよね。
障壁が高い。まるで女性のようだなんて形容したツワモノもおりました。


昔はやや強引な先輩が無理やり連れて行ってくれたのでしょうが今はそういうキャラの方が

友愛精神のためか少なくなっています。

こういう企画で多くの方が参加され、一部の特権階級のものではない身近なスポーツだという認識が

広がることはゴルフ業界にとって良い事だと思います。

ちなみに弊社も未経験の方がもう少し経験を積まれてメンバーになってみたいとなった時に

微力ながらお役に立ちたいと考えたのが起業のきっかけです。

 

ほお、そこへ繋げるかとお叱りをいただきそうですが本当にそうなのです。
安い手数料で初めての方でも買いやすく・・・・・ついOBゾーンに入ってしまいました。

ゴルファー層の掘り起こしという営業戦略もあるのでしょうが、たとえそうでも多くの方に生き甲斐や生涯に

亘っての楽しみを与えるかもしれないきっかけを作ることは無条件に賞讃されるべきと心底思った次第です。

何十年か前、ゴルフに行く前日にわくわくして眠れなかった日の事を思い出して

ニヤニヤしていたら危うく乗り過ごしてしまうところでした。
 

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昨年12月に「ゴルフ会員権ネット」はオープンしましたがその時は売却の登録が多かったように

思いました。新しいサイトのため購入希望の方に不安もあったかと思います。

しかし、2月の半ば過ぎから急に潮目が変わったというか購入の登録が増えてきました。

昔から2月は会員権の需要期と言われてきましたが、年によって変動もあり、

その伝説が定着するまでには至っていません。ゴルフ会員権は株価より先に動くなどと

持て囃されたこともありますが、それも場合によってです。

凝り性なのでその昔、ゴルフ会員権の罫線を作り短期波動、長期波動、ゴールデンクロス、

果ては遅行線がどうのと捻くりまわしてみたことがありますが的確な指標を生み出すまでには

至りませんでした。

やはり一番のアンテナは多くのユーザーの売買気配という結論に尽きます。

2月1日からの1ヶ月で登録件数の内7割が購入希望、売却して購入という入れ替えも

含めると8割近い方が購入へ登録された事実は何をかいわんやです。

その昔、日銀が経済の先行指標としてゴルフ会員権の動向を熱心に調べていたことがあります。

所謂消費の「気分」を推し測る最も適した指標なのかもしれません。

閑話休題、それにしてもゴルフ会員権は少し下がり過ぎですね。民事再生手続きが終了し

弁済率が確定した後の預託金より安い相場があったりするのはまさに「羹に懲りて膾を吹く」では

ないでしょうか。

プレー代の減殺分は別にして5年或いは10年経てばイニシャルコストが全額回収できるというのは

聊か歪な状況と言わざるを得ません。

そういう歪なというかリーズナブルでない状況に気付いたシャープな方だけが購入登録を

しているとは思えません。やはり「気分」が変わってきているのだと思います。
 

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プロフィール

グローバルゴルフネット株式会社
代表取締役社長 坪井 繁幸